知人のつてで自分が成長できる環境へ!|幼稚園教諭を辞めたい人の転職体験談

幼稚園教諭を辞めたかったいもむしさん(30歳・女性・大阪府)が転職した体験談です。

仕事内容 私立幼稚園の教諭から保険会社のアシスタントに転職
年収 200万円から280万円にアップ

豊富な遊具に恵まれた私立幼稚園だけど…

しばらくボランティアや認可外保育施設のスタッフを続けた後、私立幼稚園の教員として働きはじめました。
年齢別に複数のクラスに分かれ、豊富な遊具にも恵まれた施設でした。

1日のスケジュールは園全体で決められていて、園長先生はじめ全教員とミーティングで保育内容や問題を共有します。

子供たちの登園前には打ち合わせをします。
登園時間以降はそれぞれのクラスであいさつや歌、工作やゲーム、スポーツなどを行い、昼食を挟んで午後は比較的自由な活動が行われていました。

年中行事は恒例で、クラスや学年ごとの制作活動から運動会やお祭りといった園全体の大型イベントまで季節感を味わえるようにと毎月のように計画されていました。
その他にも父兄や家族が参加できるイベントもあり、準備は大変ですが好評でした。

ワンパターンで拘束時間も長い、上下関係にも悩まされて

希望していた職につけ、それなりの野心をもって従事していました。
しかし、子供と接する時間はとても刺激が多い反面で教員同士の学び合いという発想はあまりなく、むしろワンパターンな上に否定しにくい上下関係にも悩まされてきました。

本来ならば、教員になってもさらに知識を高めたり成長しなくてはならないと思っていたので、教員になったら終わりというような雰囲気や発想はつまらなく感じました。
かといって拘束時間が長いのでなかなか自由に園外で何かを見つけることもできず、子供っぽくもある同僚たちや威圧的な上司との間で悩み、自分自身しか変えようがないと転職に踏み切りました。

また、一部父兄による意見などもプレッシャーとなることがあり、そうした状況でも園全体のポリシーやサポートを感じられなかったことも自信を失うきっかけになったと思います。

知人のつてで保険会社のアシスタントに

園で働いている以上、公には転職活動ができず、はじめは友人にたずねたり、家族に聞いたりと周囲に限っていました。
その後、様々な転職情報誌や同様のサイトにも目を通すようになり、どのような職種なら自分が対応できるかを模索しはじめました。

決意はしたものの異業種への転職にはなかなか積極的になれず、迷いも相当ありましたが、結果的には知人のつてという思いもよらなかった方法でアシスタントを探していた保険会社に入る機会に恵まれました。

異業種への転職、その上に幼稚園教員であったことからあまりこちらの希望を求めることはありませんでした。
むしろ、相手先の求めるスキルがあるかどうかの方が不安でしたので、まずは試験期間でお互い判断しましょうということに留めておきました。

勤務時間が長く、なかなか自由に動けない

転職活動で大変だったことは、幼稚園での勤務時間が長く、なかなか自由に動けなかったことです。
また、表立って転職の話をすることなどご法度だったので、相談することができませんでした。

同業種への転職には解決法が見出せず、かといって異業種への転職でどこまで求められるスキルがあるのかもわからず、一人で途方に暮れていたような状態です。
幼稚園の教員という世間一般のイメージもいざ転職となると、メリットよりもデメリットとさえ感じられることの方が多かったと思います。

役員のスケジュール確定や移動手配などがメイン業務

役員付きのアシスタント業務がメインです。
ミーティングや外出など1日のスケジュール確定にはじまって、打ち合わせ準備や出張手配、また移動手段のやりくりや会食のアレンジというのもあります。

たまにですがミーティングに同席し、メモ取りをしたり、訪問客に合わせて特別なものを手配するように依頼されるなど通常とは異なる用件もありました。
部下や他役員などとのスケジュール調整は変更があるたびに各部署への連絡が必要なので手放せません。

新聞や主要メディア上の情報収集、スクラッピング、書類整理などは朝一番に加えて日中の空き時間に行います。
面談希望者とのアポ取りや電話の取り次ぎ、メールチェック、代理返信、書類作成なども主な仕事の一つです。

相手の求めるスキルを習得することが第一!

幼稚園の教員という世間一般のイメージから異業種への転職にとても前向きになってくれ、細かいスキルについて執拗に問うこともなく、かなり大目に見てくれた上に、信頼してもらえたという実感が得られたことが最大のポイントです。

とにかく相手の求めるスキルを習得して日常の業務に支障をきたさないようにすることが第一で、転職の機会を得られたこと自体がよかったことになります。

異業種の世界はまさに想像と違ったことなのですが、中には異業種からの転職者というあたりが理由なのか仕事を教えてくれない人や見て見ぬ振りという人もおり、異なった世界での人間関係は複雑でした。

アシスタントというとあらゆるサポートが仕事になるので、できないと言いにくいこともあり、気乗りのしない接待への同席を求められたりする場合の逃げ道がないことは不満でした。
また、保険業務などについてはそれほど知識を得られてもいません。

それでも全体を見れば、自分が成長できる環境であったことは間違いなく、相手が職歴にこだわりすぎていたなら起こり得なかったことなので、感謝しています。

自分自身の成長も忘れてはいけない!

単発的な不満から転職という発想はちょっと安易かもしれませんが、心身ともに健全な保育士であるかどうかを考えた時、自分が望む環境やそれに必要な変化、成長を求めるのは当然で、是非チャレンジするべきだと思います。

保育士は子供だけ見ていればよいと思いがち、また思われがちですが、保育士自身の成長も忘れてはいけないと思います

幼稚園の先生から転職する方法の解説記事はこちら!
幼稚園からの転職【幼稚園教諭から転職したい】辞めた後、人気の転職先はどこ?
いもむしさんの転職満足度
4.5

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です