教師を辞めたかったゆーはるさん(25歳・女性・愛知県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 公立中学校の国語教師から生命保険会社の代理店営業に転職 |
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年収 | 350万円から380万円にアップ |
夢を叶えて学校の先生になった
小さい頃からの夢が学校の先生でした。
教育大学に入り、教員採用試験に合格し、愛知県で採用されました。
1年目は中学1年生の副担任で、4クラスの国語の授業を担当しました。
また、部活動では男子ハンドボール部の副顧問でした。
2年目は中学1年生の担任でした。
中学1年生の3クラスの国語の授業と、中学2年生の1クラスの国語の授業を担当しました。
部活動は女子バスケットボール部の顧問になりました。
仕事は、授業や部活動だけでなく、図書委員会の運営と図書館の管理、生徒会運営の補佐、学年だよりの作成、掲示物の作成、生徒指導、テスト作成、成績処理、学級経営、道徳の授業など、多岐に渡ります。
担任になれば、家庭訪問や保護者会などがあり、何かトラブルがあった場合も電話連絡だけでなく、家まで伺います。
部活動では、平日の練習だけでなく、土日の練習や練習試合の遠征、大会などがあり、勤務時間外の仕事です。
2年間働きました。
想像と違った仕事内容で転職を決意
仕事を始めてすぐに、自分が想像していた教員の仕事とかけ離れていると感じました。
また、自分自身がそこまで子ども好きではないと痛感しました。
その上で一番不満だったのは、拘束時間の長さです。
朝はあいさつ運動が7時半からあり、生徒が来る前に出勤するので7時ごろには学校に着いていました。
帰りは平均が21時で、忙しい時は0時を超えることもありました。
土日も部活動があるため、一日休める日がほとんどありませんでした。
部活動は強制ではありませんが、生徒の意欲や保護者の期待を考えるとやらないわけにはいきません。また、若い教員は部活動をして当たり前とみなされます。
1年目に経験した男子ハンドボールの副顧問は、未経験な上若い女だったので、生徒になめられ、苦痛な日々でした。
プライベートな時間がほとんど持てず、この先この仕事を続けていたら結婚出来ないとも思いました。
自分を犠牲にしてまで働けないと思ったのです。
離職率の低さ・男女比を重要視
リクナビネクストと、DODAに登録をし、仕事を探しました。
プロフィールを作成し、実際にエージェントの方と話をして、仕事を紹介してもらいました。
転職の勉強会も開催されており、出席して面接ではどういうことを聞かれるか、どういう人が採用されるかを学びました。
あまり収入は下げたくないことを伝えると、営業職が多くなり、そこから何件かピックアップして履歴書を出してもらうという形でした。
書類選考で合格したものは、面接となり、その日程もエージェントの方と連絡を取って決まって行きました。
年収300万以上、残業が少なく土日休みであることは絶対条件にしました。
その上で、離職率が低いところや、男女比が偏りすぎないところを希望しました。
営業は大変そうなイメージがあったので、あまりノルマに厳しくないところがいいとも思いました。
ネガティブな印象を残さない面接を試みた
転職活動中は、思ったよりも楽しく、いろんな会社があるんだなぁというような視点で説明会や面接を受けていました。
特に面接では、教員採用試験の練習で鍛えられたからか、面接官と楽しく会話ができていたと思います。
前職を辞めるエピソードはどうしてもネガティブな印象になるので、相手を笑わせられるようにしたいと思いながら話しました。
内定の時期が異なり、この最終面接も受けたいけれど、その前に入社するか決めないといけないということがあり、そこは融通をきかせてほしいと思いました。
営業として新たな仕事デビュー
転職先の仕事は、生命保険を販売する代理店への営業です。
大きく3つの仕事内容があります。
1つは、代理店の開拓です。
自分の保険会社を取り扱っていない保険代理店や、税理士に依頼をして、自分の保険会社の代理店になってもらうものです。
特に税理士をターゲットにしており、与えられた地区の税理士に会いに行き、直接依頼をします。
2つ目は、現在担当する代理店に、自社の保険を売ってもらうことです。
それぞれの代理店で自社の保険商品の勉強会をしたり、個別に契約の事務サポートを行います。代理店とともにお客様のところへ行き、保険の説明をしたりもします。
3つ目は、現在担当する代理店の管理です。保険に関する法律や保険商品はどんどん変わっていくので、そのメンテナンスを行います。代理店点検という形で、年に一回調査もします。
自分のペースで仕事ができるのが良い
今の仕事を選んだ決めては、拘束時間が前職より短く、給料がよいのが一番の理由です。
福利厚生もしっかりしています。
決める前に職場も見学させてもらい、雰囲気の良さも感じました。
通勤もしやすく、車での移動ではきちんとガソリン代が出るのもいいなと思いました。
よかったことは、前職よりもプライベートの時間を確保できるようになったことです。
土日は基本的には休みですし、夜もそこまで遅くならず、定時で帰れる日もあります。
自分のペースで仕事ができるので、取引先とさえうまくコミュニケーションが取れていれば、時間も自由に設定できます。
直行や直帰ができるのもよいです。
あまり満足できなかったことは、ノルマの設定が意外と厳しいことです。
朝礼で全員の数字が書かれた表が配られ、出来ていないと精神的に追い詰められます。
出来ていないと上司の説教もあるため、しんどくなります。
想像と違ったことは、税理士会に関わらなくてはならないことです。
ソフトボール大会というものもあり、その練習を応援しに行ったり、とにかく税理士と仲良くなるためにしなければならないことが多く、入社して初めて知ったことです。
何が嫌で何が好きか、気持ちを整理しよう!
とにかく今不満に思っていることを全て書き出して、何が自分は嫌なのか明確にしておくことだと思います。
転職は大きな選択だとも思いますが、今の状態でずっと働いていく自分が好きかどうか、そういう視点でもいいと思います。
なりたい自分になるために、全く違う業種だろうと全てがいい経験になると思います。
周りの意見は気にせずに、自分の心が動く方へいってください。
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