教師を辞めたかったあきさん(29歳・女性・大阪府)が転職した体験談です。
仕事内容 | 大阪の私立高校の教師から税理士事務所の事務に転職 |
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年収 | 500万円から240万円にダウン |
夢だった教師を5年間務める
昔からの夢で勉強や試験をパスし、教師になりました。
教師は勉強を教える以外にも学校を運営して行くための係があり、(生徒指導など)その中でも時間割を決めたり、成績表をまとめたりする係をしていました。
他にも部活動の顧問もしました。
担任業務ももちろんあります。
イベントも各種ありますので、その度にまた係を決められて、それをこなしていました。
マラソン大会では横断歩道を見張る係、体育祭では点呼招集係、文化祭ではゴミ箱を綺麗にして回る係、卒業式などの式典では受付業務など、数え上げればきりがないほどあらゆる仕事がありました。
日々の保護者の対応、もちろん生徒の対応もしますし、授業の準備やテストの準備、採点もあります。
5年間勤めました。
ストレスに体が悲鳴をあげていた教師時代
きっかけは自分が円形脱毛症になってしまったことです。
初めて担任をしたときのことでした。あまりのストレスに体が悲鳴をあげていると感じました。
よく思い返せば、教師になってから毎年胃腸炎にかかるし、肌の調子も悪く大人ニキビが治りませんし、肩こりもそれはひどいものでした。
自分をだましだまし続けていましたが、頭のハゲた部分を見たときにもう無理だと感じました。
それに加えて、週6の勤務にも不満がありました。
学校側は平日に半日の休みを用意してくれていましたが、生徒のことをよくみようとすればするほど休めません。
週一の休みには、体を休めないと次の週からは何もできない気がして何もできませんでした。
いい加減自分の時間が欲しくなったため、転職を決意しました。
ハローワークで勧められた職業訓練
教師をしている間から、なんとか時間を割いてハローワークに行っていました。
ハローワークでは職業訓練を勧められました。
何か資格を取るのが良いとのことでしたので、経理関係の仕事につけるよう、簿記を習いに行くことに決め、退職してすぐ職業訓練に行き、それが終わる1ヶ月前に同じくハローワークにて求人を探し、税理士事務所の面接を受けるに至りました。
合計2箇所の事務所に面接に行き、1つは落ちてしまいましたが、1つ受かることができました。
求めた条件としては、とにかく基本的に土日は休みであること。
そして残業がほとんどないことを重視しました。
その他には、通勤の時間と手段が妥当であるかということにも注目しました。
年齢的に産休の取得実績があるかどうかも大切でした。
かけ離れた職種の転職は難しい
教師から税理士事務所への転職はあまりにも職種がかけ離れており、面接ではやはり難色を示されました。
資格をいくつかもっていたのにもかかわらずです。
自分がなぜこの職種につこうとしているのかしっかりと意識し、そして自信を持って面接に向かわなければならないと痛感しました。
これからの人生のために勉強をする覚悟であるということ、この職種では新人であることはわかっているということをアピールするためにはどうすれば良いか悩みました。
転職後は税理士事務所でお仕事
税理士事務所では、担当している会社の経理を任されています。
決算までの毎月のお金の収支を、専用のソフトに打ち込み、毎月の流れを担当の会社に伝えます。
その年のことだけでなく、何年先にどうありたいのか、何か困っていることはないかなどあらゆる相談も受け、良い方向に持っていけるよう話し合って行きます。
また、毎年の年末調整や確定申告も担当しますので、必要なものを揃えて頂くこともします。
社労士業務も行っているので、給与計算も担当します。
その会社の従業員のこともある程度把握して、社会保険のことなどの相談にものります。
時には給与の金額についても相談を受けます。
とにかく担当の会社のことについて詳しくなり、一歩先をいって提案して行くことが大切になってきます。
不満のない職場に転職ができました
家からある程度近く、電車の乗り換えが不要であったこと、そして土日が基本的に休みで、残業がほとんどないこと、産休の取得実績があったことが魅力的でした。
事務所も綺麗で、設備もよかったことも入社したい動機になりました。
求人票にあった通り、土日が基本的に休みで残業がほとんどなかったことは本当に良かったです。
たまに残業があっても、必ず残業代がでます。
事務所は綺麗ですし、設備にもなんの不満もありません。
ボーナスもありますし、現在産休の人もいらっしゃるので、自分も安心です。
しかし、仕事内容については、新人ですのでもっと丁寧に教えてもらえると思っていましたが、全くそうではないことに不満を持っています。
とにかくスタッフの皆さんが忙しく、とりあえず過去のものを見て、それに倣ってやってほしいと言われ、なんとかこなしている状態です。
全く違う職種にきたのだから仕方ないと思って、過去のものを参考に自分でネットで調べたりしながら頑張っています。
贅沢を言えば、事務所内の空気があまり良くないことが不満です。
家族経営なので、いろいろと気をつかいます。
転職は勇気のいること
転職はかなり勇気のいることだと思います。
長年勤めていればなおさらです。
しかし、どうしても我慢できないことや辛いことがあるときは、一度勇気を出してみることも必要ではないでしょうか。
自分のために、新しい世界をみると思ってもいいかもしれません。
いろいろな人生があります。何が正解かはわかりません。
自分を大切にしてください。
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