小売店スタッフを辞めたかったすっとこさん(28歳・女性・千葉県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 大手ディスカウントショップの店舗系社員から建築設計の設計職に転職 |
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年収 | 350万円から250万円にダウン |
小売業の面白さに目覚めた大学時
大学時にアルバイトをしており、小売業の面白さに目覚めてしまいました。
新卒採用を受け入社後は、アパレル系事業部に配属になり店舗の担当者として仕入販売等担当していました。
主な業務は、担当部署の売上向上の為の施策立案や、売上分析、商品仕入れを行なったり、取引先とのやりとりをしながら、売り場構成の変更や維持、販売促進の為の演出などです。
同時に、営業をしている為、スタッフのフォローや売上金の管理、付随した様々な店舗運営をします。
勤務時間は店舗の状況により異なります。
基本的に早番、中番、遅番に分かれており、主に遅番になる事が多かったと思います。
会社はとても大きく一部上場企業です。
全国に約500店舗あります。
私はアルバイトで2年、正社員で約5年半働きました。
結婚や産休を考えて退職を決断
辞めようと思ったことは何度かありましたが、留まっていたのには理由があります。
目標とする職位を経験したかったからです。
目標達成し、次のステップを考えた時に、現職にやりたい事、やりがい、将来性が見つけられませんでした。
もともと大学がものづくりに関する事でしたので、辞めたら次は建築をやりたいと思っていました。
結婚や出産、復職を考え、少し遅いと思いましたが、これ以上遅れるのもどうかと思い、決断しました。
会社への不満は、体制がコロコロ変わってしまうので、産休を取った後に戻る事が難しいのではないか?と思ってしまった事です。
人材不足のために、女性だけで夜間の店舗業務行うことがあり、次は自分の番かもと思うのが嫌でした。
大きな会社なので、先端は守られないのかなと。
未経験は相手にもしてもらえなかった
私は夜間学校に入ったので、日中の時間はありました。
入学当時(前職を退職してから)転職サイトで探したり、電話インタビューで相談しましたが、未経験転職はとても厳しくて相手にしてもらえませんでした。
そのため、まずはアルバイトで経験値を積見ました。
小さな設計事務所でした。
どんな感じで業務を進めるのか、そもそもどんな事を商いとしているのかが分からなかったので、外国にいるみたいでした。
その後、派遣会社に登録し、就業先を探してもらいました。
条件は学校に無理なく通える事と、社会保険加入です。
残業が少ないことです。
建築は分野が細分化されているので、やったことのない分野に挑戦したいとも伝えました。
アルバイトでの経験が功を奏して、現在の職につくことが出来ました。
転職活動は葛藤の日々
転職活動中は働ける時間が限られていたので、対応出来る職場であることが難しく、なかなか決まりませんでした。
異業種でしたので、ポートフォリオなど出せるはずもありませんでした。
また経験が少ない事が1番のネックだったと思います。
CADも深い知識になっておらず、業務でお金をもらうレベルではなかったと思います。
自分には向いていないし、年齢的にも厳しいのではないかと悩み、以前と同じ小売業へ戻った方が金銭的にも、気持ち的に楽になるんじゃないか、と何度も思いました。
転職先では学びたいことが学べる
マンションの設計補助業務です。
CADオペレーターですが、知識やCADの技術も合わせて少しずつですが、教えていただける環境にあります。
会社自体は大手施工会社の下請けです。
図面の修正業務が主です。
担当社員が受け持つ案件の作図をCADを使って行います。
時給なので、出来高ではありません。
修正がメインですが、図面が読めないと仕事になりません。
具体的には、「下絵を全て張り替える作業」や、「全図面共通で同じ箇所修正する」や、「面積修正」などです。
担当社員の方は、理解できるように細かく指示出しを行なってくれます。
知識も少しずつ積み上げる事ができます。
職場には、復職したママさんや、資格取得のために勉強しながら通う方もいます。
同じ境遇の人が働いていたのが決め手
経験のないマンションの設計だった事と、同じように学校に通う方もいるという事でしたので、決めました。
ゆくゆくは、リノベーション関連の業務を行いたいと思っていたので、マンションやRCの図面を実務の現場で経験したいと思っていました。
よかったことは、落ち着いた環境で作業ができる事です。
以前の職場はアルバイトでしたが、人数が少なくコミュニケーションも取れない職場でした。
今の職場は、穏やかな人が多く、温かく見守ってくれるような環境ですので、成長が見込めると思いました。
あまり満足できなかった事は、派遣なので、順位が下がってしまう事です。
貢献や協力が大きく意味を成す事がない(偏った考え方かもしれませんが)事です。責任感という意味では、ほとんど感じることがないので、大きなやりがいは得られないです。
もう一つは、デスクワークが思った以上に辛いという事です。
血流は悪くなるし、目も疲れていたいです。
以前は体を動かすので、痩せていましたが、6キロ太りました。
想像と違ったことは、細かくルールがあると思っていた事が実は曖昧で、逆も然りだった事です。
社会人を一旦休憩するのもあり
決断は、早ければ早い方がいいと思います。
私は、雇用保険に入っていたので学費を援助してもらうことができました。
社会人を一旦休憩して、もう一度自分の人生を考えるいい時間ですし、少しゆとりを持つことができました。
これから先の人生に後悔しないために、挑戦してみてください。きっと大丈夫です。
何をするにも、みんな初心者からです。

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