プログラマーを辞めたかったとまとさん(26歳・女性・長野県)が転職した体験談です。
仕事内容 | アプリケーション開発会社のプログラマーから電子販売商社の事務職に転職 |
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年収 | 260万円から300万円にアップ |
将来の転職を考えて、プログラマーを選択
新卒での就職活動時、文系大卒で就職に有利な資格も少なかったので、女性の身では結婚や育児によって職歴にブランクが出来やすいと感じていました。
そのため、再就職が容易な技術職を検討した結果、プログラマーになることを選択しました。
プログラミングが分からず、一から全て学びながら仕事をしていたため、21時を回ることも少なくなかったです。
特に最初の1年は専門用語も分からず、どこを直せばいいのか聞こうにもどう伝えたらいいのか分からず、試行錯誤してばかりでした。
2~3年ほど経った頃には少しずつスキルが身につき、マクロやデータベース、C#やVB.NETによるアプリ画面の作成など漸く一人前の仕事が出来るようになっていました。
スキル不足と激務に耐えられず
1年経った頃、私に仕事を一から教えてくれていた先輩がスキルアップのために会社を辞めることになりました。
会社内の人間関係や仕事上些細な疑問に対しても真摯に対応してくれ、持っている技術を惜しみなく教えてくれていた、社内の中の相談相手と呼べるような貴重な存在でした。
先輩が会社を去ったあとも暫くプログラマーとして働き続けていましたが、やはり入社してからの付け焼刃の知識では中々うまく対応することが出来ず、悩むことが増えました。
一方で年収の割に激務が続き、毎日帰宅は0時近く、日によっては2時。土日もどちらかは出勤というような場合も多くなってきていました。
仕事内容としては嫌いでなかったですし、後輩との人間関係等も悪くはなかったのですが、スキル不足と激務に心身が耐えられず、とうとう私自身も辞めることにしました。
田舎で転職サイトが使えず、ハローワークへ
前職を辞める前、たまっていた有給が1月ほどあったので、それをすべて消化しながらまずは心身を休めることに専念しました。
その後、本格的に辞める段になってから、漸く重い腰を上げ、ハローワークに通いました。
田舎と呼ばれるような地方に住んでいたため、転職サイト等があまり利用できず、悔しい思いをしたのを覚えています。
ハローワーク内で職歴不問の会社を選び、1か月くらいかけて面接に通い、その中の一社に決めました。
残業が少なく、土日祝日が確実に休みであり、そして可能なら自宅から近い企業を選びました。
転職開始時当初は同業種も検討しましたが、やはり労働時間が長い企業が多かったため、図らずも異業種に転職となりました。
有利な資格が少なくて、たくさん断られた
新卒当時もそうですが、有利な資格が少ないということで、ハローワークから企業へ問い合わせてもらっても経験者や有資格者を取りたいからという理由で断られることが多かったです。
また、IT企業に勤めていたからとワードやエクセルを使用できるという触れ込みで探してもらいましたが、具体的な資格名ではなかったので、どの程度使えるかという説明をするのにも時間を要し、熟練度の段階の目安になるものがあればいいのにと思いました。
パソコン操作でかなり頼りにされて
電話やFAX、メール等で電子機器の受注を受け付け、パソコンを使って受注発注管理アプリに受注内容を入力しています。
また、現在弊社内に無い品物であれば他の商社へ見積もりをとったうえで発注をかけるなど、発注側の業務もおこなっています。
当たり前の話なのかもしれませんが、IT企業に勤務していた時の社内の人間よりパソコンを使うことに慣れていない人が多く、パソコン操作に熟練しており、VBAの作成も出来るので、そういった面ではかなり頼りにされています。
先日もメーラー内でエラーが起きた際に対処を頼まれました。
その代わり、電話応対スキルはまだ初心者なので、今までと違ったスキルが身につくことにやりがいを感じてもいます。
自由に使える時間が増えて、プライベートが充実
年収が前職よりも上がり、残業時間や休日出勤が少ないところに魅力を感じています。
また、前職では祝日が休みでなかったのですが、今の会社では休みになるので、旅行を計画するなど自分のやりたいことに時間が使えるようになりました。
転職してよかったと思うのはやはり、残業や休日出勤が減り、心身の負担が減ったことです。
かなりの頻度通っていた医者へ行くことも少なくなり、壊していた身体も大分癒えました。
そして何よりも自由に使える時間が増えたことで趣味である読書や旅行の回数を増やすことが出来、充実した日々を過ごせるようになりました。
一方で、現在の職場では単純な繰り返し作業が多く、プログラマーをしていた時の所謂ものづくりのような、どう作れば速く使いやすいアプリケーションを作ることが出来るのかという試行錯誤する際のワクワク感が感じられないのは少し残念な部分です。
とはいえ、私が作成していたものとは別の物ではありますが、類似アプリケーションを実際に使用してみることが出来、使い勝手について再度考えるきっかけにはなりました。
もし、前職と似た仕事を行なうことがあればその点も生かしていきたいと思います。
転職は、精神や身体に支障が出る前に!
仕事の向き不向きはありますが、現在転職を考えているのであれば、精神や身体に支障が出てくる前に辞めてみるのもひとつの方法だと私は考えます。
辞めた後で後悔が残るなら、別業種にて新たなスキルを身につけ、更に高みに上った自分で再度元々の仕事に戻ることだって出来ます。
別業種であれ、元々の業種であれ、やりがいのある仕事はそれだけで人生の財産だと思います。
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