看護師を辞めたかったまろさん(35歳・男性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | 大学病院の看護師からアシスタンス会社のオペレーターに転職 |
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年収 | 500万円から1000万円にアップ |
友だちの紹介で地元の大学病院に勤務
地元の高校を卒業後、看護学校へ入学。看護学校を卒業後、友人の紹介で地元の大学病院へ勤務しました。
仕事の内容は、多くの方がイメージされる通り、採血や処置、手術など、一般の看護業務が主なものとなります。日勤だけでなく、夜勤業務も含めて勤務していました。仕事を覚えて慣れた頃は、新人の教育業務なども担当しておりました。空いた時間には、上司や友人の紹介を受け、アルバイトで別の医療機関での仕事もしておりました。自分の技術のスキルアップも兼ねて、色々勉強するように心がけていた印象です。
業務内容的には内科から外科まで、在宅医療の分野も含めてほとんど全ての科において経験させていただきました。経験年数は約10年弱になります。
前向きな退職
数年間かけて、内科や外科、在宅医療も含め、看護師として必要最低限の知識と技術を各分野で身につけました。
また、上司や友人と勉強会に参加したり、アルバイト先の医療機関での出会いを通し、様々な職種の人と出会う中で、違った価値観や考え方を身につけることができました。
人間関係が嫌で退職したわけではなく、多くの方々が素晴らしい諸先輩ばかりでしたが、いろいろな価値観や考え方に触れる中で、今までと違う一般企業や別の仕事をする興味を持ち始めました。また今まで身につけた自分の技術や経験を別の違った職種で活かせたらと思ったので退職しても良いかなと考え、退職することに致しました。異動先、転職先として海外の職場を選んだのも、環境を180度変えるという考えがあったからです。
休みを利用して直接海外で就活することも
異動先や転職先を海外に設定していたため、休みを利用して直接海外へ出かけて行き履歴書を持ち込んだこともありますが、多くは希望就職先のホームページからの応募です。
転職先、異動先も英語が使える国だけに限らず、様々な国を候補にして転職活動を退職の1年前くらいから活動しておりました。 就職や転職が決まらないと困るので、転職の数ヶ月前からリクルートやパーソナルなど現地コンサルタント会社、人材紹介会社などへ複数社に登録しました。
今までの医療従事者としての経験が十分に活かせること。英語以外の言語も習得できること、給与等の条件も今まで以上に良い条件であることなどを踏まえて転職先を考えました。
生活する上で、貯蓄もできること、長く勤務できるよう職場環境も整えて頂きました。
海外の転職は語学習得が大変
約10年近くの社会人経験を踏まえ、いろいろな価値観や考え方、ヒトの生死に関わることで、多くのことを学びました。転職活動の後半部分では、英語以外の語学の習得も試みていたので、空いた時間に、言葉の勉強を同時進行で行うことが大変でした。
実際の転職先、異動先を英語圏以外の企業も考えていたため、現地の言語で面接、現地の言語で生活をすることも想定していたので、語学習得が想像以上に大変でした。
実際に転職活動が始まってからは、数カ国語を普通に読み書き会話できたので、スムーズだったように思います。
今までの経験を活かした転職ができた
転職先、異動先での主な仕事は、日本人、日本人以外の方々が医療機関を受診して費用を立て替えた場合、受診費用の請求を自分の職場に請求してくる業務(日本語でいうところの苦情ではなく、保険業務でいうクレーム業務)となります。
また、医療従事者としての経験を活かして、医師と看護師、保険会社、事務スタッフとの間に入り、受診や支払いがスムーズに行えるよう、コーディネートする業務になります。時には、簡単な医療通訳業務も行うことがあります。
政府機関ともやりとりすることもあるため、幅広く業務することになります。
英語だけでなく、複数語話せることで、日本人以外の患者様とのやりとりもあるため、語学と専門性を活かせているように思います。
海外の転職で将来に希望が持てるようになった
今までに自分が約10年ほどかけて身につけた、医療従事者としての技術、人間関係を活かせること、また普段から英語だけでなく、3ケ国語の読み書き会話できる者として、きちんと評価してくれたので入職することにしました。
日本の医療機関へ勤務していた時は、一律に同じような条件で給与や休暇を決められていました。また、空いた時間もサービス残業のような状況であったため、仕事とプライベートをきちんと分けることが難しかったように思います。
海外で自宅を購入し、生活できるようになった今、勤務先から自分の能力をきちんと評価されているということ、将来の希望が持てるようになったこと、老後の心配がなくなったことは、海外に移動、転職してみて非常に良かったように思います。
想像と違ったことは、日本では税金が高く、老後の保証も何も無い状況でしたが、こちらでは老後の年金や医療費もしっかり保証されており、福祉サービスも整っているので、日本を出て良かったなぁと思います。
可能であれば、もう少し早く海外へ出ていれば良かったと後悔しています。時間を大切にすれば良かったと思っています。
海外も視野に入れてみて!
今後、日本は経済状況も厳しく、人材になるものの、給与条件は改善されないと思います。消費税も上がると伺っております。
海外へ転職、移動される不安もあるかと思います。ですが、若ければ若いうちに海外へ飛び出せば多くのチャンスが広がっていると思います。
英語だけでなく、最低3ケ国語の読み書き会話と自分の専門技術があるならば、臆することなく、どんどん海外へ挑戦してほしいと思います。
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