看護師を辞めたかったロゼさん(25歳・女性・愛知県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 総合病院勤務の看護師から郵便局の事務職に転職 |
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年収 | 400万円から230万円にダウン |
日本でも屈指の大病院に就職!
当時好きな男性が幼少期に刷り込まれた看護師に対するトラウマが酷く、そんな彼のトラウマを覆せるような看護師に自らが成ろうと決意しました。
旧帝国大学医学部の看護学科を卒業して新卒で日本でも屈指の大病院に就職しました。
新卒で入った部署はICUでした。
重症度が高く意識のない患者さんへの清拭、物品の在庫チェック、輸液準備、人工呼吸器の作動チェック、口腔ケアなど、ICU以外にもオペ室、一般病棟、外来も経験しました。
オペ室では主に外回り看護師として術前患者訪問や、オペ室までの引率、医療スタッフの中で最も近い存在として精神的な気持ちの寄り添い、オペ室の環境整備、使用薬剤の調剤、滅菌消毒などを行いました。
一般病棟では主に患者搬送、清拭、摘便、点滴などを行いました。
いじめがひどく、転職を勧められて他業種へ
看護師を目指した原点である、当時好きだった男性の看護師への概念を変えるという目標が達成できたことがまず第一に大きいです。
彼の看護師へのトラウマが変わり、特に私が成す看護師像への賞賛を受けた時は涙が出るほど嬉しかったです。
それと同時に、看護師の世界の中ではいじめがひどく、数ヶ月の自宅療養を強いられ、戻って来た頃には同期とさらに差が生まれていて、自分の立場がなかったり、ずっと精神科通いを続ける中で、診断されていたうつ病はこのまま精神科に通っていて果たして治るのだろうかと追い込まれました。
辞めたくても親から辞めさせてもらえず、精神病ではない、我慢が足らないのだと罵られ本当に辛かったです。
そんな中で、彼から、看護師の仕事を辞めて転職を目指した方がいいと勧められて他業種への転職となりました。
好きな分野の仕事はすべて不採用…親のつてで応募
改めて自分に本当に向いている仕事は何があるだろうかと適性診断を受けたり、高校時代の先生に会いに行ったりして自分に向き合う時間を作りました。
その後、実家の近くにある自分の好きな分野の仕事をしている会社を何社かあたりましたが、全て不採用でした。
徐々に自信を失っていき、自分には何の仕事もできないのではと感じはじめ、絶望のうち、親が過去に勤めていた会社関係のつてで今の職場を紹介され、応募ハガキを記入しました。
そして、面接、採用という流れで入社に至りました。
住んでいる実家からの通勤時間が1時間以内、地下鉄や電車類は使わず、公共機関で使うなら市バスのみ、とにかく家から近過ぎないけれど”近く”に拘りました。
給料は良くなくていいので、とにかく人間関係が劣悪でない、普通から普通以上を求めました。
親からのひどい言われように心を病んで
親との確執に苦労しました。
実家に住んでおり、常に親からのひどい言われように心を病みました。
もともと一人っ子で、ここに至るまで小学校中学高校浪人時代、大学と学費に物凄くお金を掛けてもらっていたので、その掛けた分が台無しになり、看護師を続けられないことへの非難や嘆きで虐待に近いものを受けたりと辛かったです。
看護師以外の職で、本当に自分がやりたい仕事と、自分にやれる仕事に関して考えさせられ、自分自身への至らなさ、やるせなさに打ちのめされた日々でした。
職員のユニフォーム管理やお客様の電話対応などさまざま
事務として、裏方としての仕事がメインです。
現場で働く職員のユニフォームの発注、交付や、交付台帳の作成・整理。損傷したユニフォームの更改。古いユニフォームの裁断処分。新品・リユース可能ユニフォームの返納処理。
決議文書の印字出し。決裁印押印。
現場で使用する物品の保全管理。使用物品の発注。使用物品の在庫管理。消耗品の修理出し。
車両給油量データの入力。車両燃費データ算出。
決算期報告書作成。
切手、印紙、ハガキや販売品の発注、在庫調整、払い出し。
来客時受付。来客へのお茶出し。
採用面接時間の、面接者と面接官の時間調整。
お客様の苦情電話対応。お客様からの問い合わせ電話対応。
食器類の洗い物。洗濯、干し作業。社内装飾。
交通事故発生時の保険会社との仲介。
出勤時間も短く、心に余裕を持って働ける
何よりも通勤がしやすく近い立地であるのが大きく、また年齢層が高い職場なので自分には人間関係的にも楽なのではないかと感じられたからです。
また職場近くにフィットネスのジムがあるので、仕事帰りにジムで運動ができることで、うつ病を回避できると考えられたからです。
良かったのは、まず出勤時間が短く、また市バスと徒歩で市バスも始発から乗車し終点で降りるため、バスの中で睡眠をとることができ、前職に比べれば朝もまんだ寝る時間が確保でき、睡眠時間がとれるのが嬉しいです。
人間関係も、まともな普通の人間しかいないので、前職のような人間と思えないような世界ではなく、普通の世界にいられる喜びを感じます。
人の命に関わる仕事ではないため、責任の重さがまったくなく、もちろん仕事としての責任は当然ありますが、命を背負っていた世界でしごかれた身からすると朝飯前な仕事内容で、肩の力が抜けて、心に余裕を持って働けるのも良いなと感じます。
逆に悪かったのは、やはり給料は前職に比べれば専門職でもなくいため圧倒的に給料は低く、貧乏生活を強いられます。
想像と違ったのは、民営化しているのですが、未だに根強く国家機関としての色が随所に残っていたことです。
転職はネガティブな行為ではない!
元々の仕事が国家資格など、取得するのに苦労や年月を要したものであればあるほど、それを手放して全く違う世界に飛び込むにはあまりにも抵抗があるのではないかと感じます。
でも、元々の職場でいじめや人間関係の悩みで本当に辛い立場にあるのなら、辞める、国家資格・時間・労力を捨てる勇気も必要だと思います。
長い人生、無駄な時間はどこにもありません。
そして新しい出会いも必然だと思います。
結論を決めるのは自分自身だけれど、きっとその選択は必然であり、必要なものなんだと思います。
アドバイスになっているかわからないけれど、転職は決してネガティブな行為ではないと知っていて下さい。
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