ニートを辞めたかったみほさん(23歳・女性・埼玉県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 働かない一人暮らしのニートから飲食店の居酒屋社員に転職 |
---|---|
年収 | 0万円から240万円にアップ |
貯金を使って自由気ままなニート生活
常に家にいるか、趣味のライブに行くか、たまに友人と飲みにいってました。
時間が24時間空いているのと、次の日の仕事の予定がないため不規則な生活もできていました。
たとえば好きなときにご飯を食べて眠くなったら寝る、暇だったらドラマやアニメを見てという感じで自由気ままに時間を過ごしていました。
趣味が好きな女性アイドルのライブに行くことでした。
頻繁にライブやイベントを行っていましたので、日程を気にすることなく参加できましたし、貯金を使ってCDやライブチケット代を出していて比較的充実したニート生活を送れていました。
また、仕事をしている友人と遊ぶ日程も合わせやすく、仕事をしていて時間が合わなかった友人とも飲みに行くなどしていました。
友人に「ニート」と答えることに恥ずかしさと抵抗が…
ニートは全部で4か月ほど続けていたのですが、一番は安定した収入がないことでニートを辞めようかと思い始めました。
働いていたら決まった日に入るはずの数十万がなにもないで生活していくのも限界があり、何か収入が欲しいと思いました。
生活自体には不満はなかったのですが、やはり友人に「今何してるの?」と聞かれてニートだと答えることに多少の恥ずかしさもあったのと、それを知っている友人に何か月もふらふらと働かない生活を送っていると思われることに何となく抵抗もありました。
そして、また働くならアルバイトや派遣としてよりも、経歴や収入の面でもしっかりとした正社員の安定さを求めたくなり、3か月ほど経ったところで正社員での就職を考えました。
元バイト先で社員として働くことに!
とても運が良かったのか、ちょうどニートの生活をしているときに、高校時代とその後一回辞めて20歳くらいの時もう一度働いていたバイト先の社長から社員で働かないかとお誘いがありました。
社長とは高校時代から良くしてもらっていて、家庭環境が良くなかった私の相談にもなってくれたり、学校の課題が終わらなく深夜にもファミレスでレポートをやってるときにも助けてくれるなどしてもらってました。
ほかの従業員にも困っっている時には手を差し伸べている社長で、人としても尊敬していました。
ちょうど仕事をしようと思っていたころだったのと、その人の役に立ちたいという思いから決めました。
条件は以前アルバイトで働いていたので、なんとなくの条件だけ把握していました。
希望や条件は特になく、ニートだった私がまた社会で働けるならと特に多くは求めずあまり考えてはいませんでした。
ある程度生活できるお給料がもらえればよかったです。
就職活動は特になく見つかり運が良かった!
就職活動というようなことは特になく、以前の勤め先の社長からのお誘いだったため、ネット求人を見て探すこともありませんでした。
ニート辞めてちゃんと働き始めなきゃな、とぼんやり考えているところでのきっかけだったので運が良かったと思います。
就職活動ではないですが、正式に働きだすよりも2週間ほど前から、新店舗の社員ということで無償での研修があったのは少し大変でした。
飲食店だったのでメニューや作り方の把握や実践を試して時間をはかるシミュレーションなどを行っていました。
営業前の仕事も多い!
仕事の内容は、営業前には納品、ホールの掃除、仕込み作業をします。
営業中は調理とアルバイトの子への指示、ホールでの接客やレジ、営業後には精算と報告と調理場の掃除、あとは発注作業です。
営業時間は夕方からですが、営業前にやることが多いので早いときでは10時、遅くて14時の出勤です。
煮込み料理のお通しには大量の具材を切ったり煮込んだりの作業に時間がかかるのと、その日の予約コースの下準備や盛り付け、お肉をすぐ使えるように切ったりグラムで分けたり、営業中に手間がかからないように食品の袋分け等をします。
また月末には棚卸でお酒の量から調味料の量、冷蔵庫や冷凍庫すべての食材の量や備品の量を数えていく作業もあります。
社会人らしい生活や感情が持てるようになった
以前一緒に働いていたお世話になった社長から誘われたのでまたその人の下で働きたかったのと、自分も働いていたことのある場所だったので新しいところで1から人間関係や何もわからないことを始めるより不安がなかった点、そして面接に応募して時間がかかったり不採用になってまた希望の職場を探す手間がなかったからです。
良かったことは、ニートとして生活していた頃よりもはるかに充実して「働いている」という社会人らしい生活や感情が持てたことです。
それまでは好き勝手な生活を送り、人間関係も希薄になっていきましたが、今では毎日決まった時間に起きて職場の人と会話を交わし、仕事をしている充実感を得て帰ったら疲れて眠るという一般的な毎日です。
想像と違ったのは労働時間です。
今まで数年間のアルバイトで社員をみてきて大変そうだと感じていましたが、それ以上のものでした。
出勤時間はお昼頃ですがすべてが終わって帰るころには夜中の2時頃、遅いときには4時になりまた昼前には出勤となります。
なので自宅にはお風呂に入って寝るだけの場所となり、休日はそんな日が続くので一日中寝てしまいます。
満足できない点は、飲食店なので労働時間が長いことは仕方ないのですが12時間以上の労働でも月収20万、手取りは17万ちょっとなので生活はできますが満足度は低いし疑問を感じます。
ニートとは違った充実感を得ることができる!
ニートのときは好きな生活ができて、好きな時間にやりたいことをするためとにかく自由で充実していると思います。
貯金があればすぐに働く理由もないですよね。
でも、働きだすと、それまでとはまた違った充実感を得ることが私はできました。
そして、安定したお給料を月に一度貰い、そのお金でやりくりしながら欲しいものを買う満足感もあります。
もしまた働こうかなという気があるのであれば、頑張って一歩踏み出すのもいいと私はニート経験を踏まえて思いました。
コメントを残す