医療事務を辞めたかった31ポンチョさん(27歳・女性・広島県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 調剤薬局の事務から不動産の営業に転職 |
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年収 | 300万円から320万円にアップ |
ステップアップしたくて医療事務に
それまで販売の仕事に就いていたのですが、接客だけでなく何かステップアップしたくて医療事務の面接を受け続けていました。
経験を求められる事が多い中、未経験の方が熱心に仕事を覚えようとしてくれるし、あなた元気そうだから、といって採用してくれた調剤薬局で働くことにしました。
こじんまりとした個人経営の病院に隣接した薬局で、薬剤師3人と医療事務3人といった規模の小さな薬局でした。
仕事内容はレセプト入力や請求作業に加え、来店応対や薬の準備、在庫や入金の管理が主な業務で、最初は間違える事が多く、先輩に怒られながら覚えていきました。
間違って怒られるたびに落ち込む日々が続きましたが、1年ほどたったころには難なく仕事をこなすことができるようになっていましたし、常連の患者さんとも楽しく談笑できるようにもなりました。
福利厚生などの条件も良く、自宅からも近かったので居心地もよく、3年間ほどこちらでお世話になりました。
国家資格を持って仕事をしてみたくなって…
仕事や環境事態に大きな不満は特にありませんでしたが、薬剤師の一人がかなり自由人で、業務以外のほとんどは基本読書かゲーム、空調温度は自分のさじ加減で上げ下げ、など自由奔放にふるまっていました。
それでも、そんな目に余る行動も特に咎められることもなく、みんなから先生といって重宝されている姿を見ながら思いました。
薬剤師という国家資格を持っているということは知識があるということ、その知識でこの人は仕事をしているんだと思いました。
それに比べて私は何の資格もない医療事務で、私が同じような行動をとっていたとしたら当然クビになっても仕方がない事だし、私の代わりなどはすぐ見つかるのではないか、と思うようになりました。
国家資格ってそんなに偉いのかと思うと、自分でも国家資格を持って仕事をしてみたいと強く思うようになりました。
ただ、薬剤師は道のりが長いので断念し、独学で取得できそうな資格探しを始めました。
宅建の勉強を始めて、見事合格!
まず、独学で取得できそうな国家資格を探しました。
比較的人気があるのが宅建だと知り、通信講座を申込んで勉強を始めました。
仕事をしながらだと難しいと思ったので、家の事情ということにして正社員から週3日のパート社員へ変更してもらいました。
集中したおかげで見事合格したので、そのまま薬局は退職し、まずはインターネットで宅建保有者に求人があるのかを調べました。
ちょうど退職をしたので、その後ハローワークへ出向き、のんびりと転職先を探しました。
不動産業界自体右も左もわからない状態で転職を希望したので、一番のポイントは未経験者でも採用してもらえるのかということでした。
あとは福利厚生がしっかりしている企業かどうか、と、悪評がないかどうかをインターネットで検索して確認しました。
不動産会社選びに悩んだ中…
大手の不動産会社以外はあまり給料に大差がなかったので非常に悩みました。
近い知り合いに不動産業界で働く人もいなかったでの、アドバイスをもらう事もできずにいました。
福利厚生などの条件も大体同じで、これといった決め手が見つからなかった事により応募するまでに時間をかけてしましました。
そんな中、一社新規事業所の立ち上げで数名募集していた企業がありましたので、自信をつけるきっかけとして面接を受けて見る事にしました。
まずは賃貸業務のあっせんを担当
不動産業全般を広く扱っている会社ですので、まずは賃貸住宅のあっせんから始めます。
お客様の希望条件を聞き、条件に合いそうな物件を紹介し、ご案内から契約までを担当します。
賃貸あっせんに慣れてきたら、自社が所有している賃貸物件や管理物件に関しての管理業務(入居者クレームの対応、集金業務、居室内などのリフォーム工事提案など)をします。
賃貸業務が一通りできるようになったら、次に中古住宅や土地の売買の仲介業務を担当します。
自社が所有している中古物件や土地の売買の宣伝広告などもしていきます。
十分に知識がついてきたところで、土地や中古物件の査定や仕入れなどの業務や、大型のリノベーション工事などの提案業務も任されます。
資格を持っていることで大変重宝された!
面接の直前、会社前の道路が一方通行だと知らずに進入し警察に捕まってしました。
早めの到着予定だったのですが、約束の時間ギリギリになってしまいました。
そのことを面接をしてくれた方(社長)にお伝えしたとろ、それでも時間内に来れた事を褒めてくれた上、うちの社員は皆捕まっているから、今日からあなたもうちの社員だね、と言われて即採用になりました。
その感じから断るところも見つからず、就職する事にしました。
入社してみたところ、資格を持っていない社員が結構いたので、資格を持っているということで大変重宝されました。
また、同年代の社員が多かったのでみんな話しやすく、わからないとことも気軽に聞くことができる環境でした。
仕事も、自分でがんばって結果を出すといった方法は今までの事務職では経験したことがないものだったので、そのことが最初は新鮮で、自分から進んで仕事をしていました。
ただ、社長に独裁的な面があることに最初の1週間で気付き、その後社員が数年の間でどんどん辞めていくのを目の当たりにしました。
辞めた社員はみんな社長や会社の悪口を言って退職していく姿を見たとき、会社選びを間違えたような気がしていました。
ただ、人が辞めても会社自体は何も変わることがなく継続していくので、そんなものかと割り切って働くしかありませんでした。
違和感があるなら、ほかの業界を覗いてみるのも必要
長く同じ業界で働く方が良いと思って、違和感を感じ続けても頑張っている方も多いでしょう。
それも良い事だとは思いますが、もし、適材適所の場所はここではないと感じながら働いているのであれば、一度、ほかの業界を覗いてみるのも必要だと思います。
一歩外に出てみると、自分が違和感を感じていた理由や、良いところや悪いところがはっきり見えてきますよ。

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