地方公務員(市役所・町役場等)を辞めたかったレオちゃんずさん(27歳・女性・長崎県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 県庁勤務から介護施設の調理員に転職 |
---|---|
年収 | 350万円から150万円にダウン |
就職氷河期だったため、地方公務員に
就職氷河期だったため、安定している地方公務員になりました。
仕事の内容としては3年ごとに異動があり、仕事内容も3年ごとに変わるのですが、主に総務事務、経理事務、秘書業務、納税業務を行っていました。
秘書業務では普段ニュースで見るような議員さん方の近くで働き、議会の仕組みなども分かりましたし、県が行っている政策なども知ることができ、やりがいがあり、勉強にもなりました。
また、納税業務では、主に税金を滞納している方のお宅へ行くのですが、様々な方がいらっしゃったりと、自分の経験になりました。
税金のこともよく知ることができ、小学校へ税金の授業を行ったりと、普通では経験できないようなことも経験でき、とても勉強になりました。
異動が多く、体力的にも精神的にも負担に…
退職した理由としては、上にも書いていますが、異動が多かったことです。
異動のたびに仕事内容が変わりますし、私が勤めていた県は、有人離島数が全国1位であり、離島への異動も頻繁にあり、体力的にも精神的にも負担となっていました。
また、自分の希望する職種が窓口対応で、人と関わりたい、県民の皆さんのためになる仕事がしたいと思っていました。
ですが、県庁ではほとんど窓口対応がなかったため、人の役に立つ仕事がしたいと日に日に思いが強くなり、7年で退職することとなりました。
その頃、責任のある仕事も任せられるようになってきたことも原因の1つです。
退職後は人と関わる仕事がしたいと思い、介護職をしたいと漠然と考えていました。
介護職に勤めたくて、ヘルパー2級を取得!
転職活動は、最初はハローワークのインターネットサービスで検索したりしていました。
ハローワークにも気になる仕事はあったのですが、介護職に勤めたいと思っていましたので、近所の介護施設がヘルパー2級養成講座を行うと聞き、資格を取るために、受講しにいきました。
週に一度、8時間程度を2ヶ月ほど通い、ヘルパー2級の資格を取ることができました。
資格を取った後、また、ハローワークの求人を探してみたりと、行っていました。
転職先に求めたものはやはり、人と関わりたいという希望があり、転職活動を行っていました。
職種は介護職を希望しており、他の職は考えていませんでした。
その他、収入などは具体的には考えておらず、夜勤がないことを希望していました。
無職の期間があったため生活が大変だった
転職活動中、大変だったことは、時間がないことと、無職の期間があったため、生活が大変だったことです。
前職の仕事に通いながら、資格を取るために、土曜日はヘルパー2級の講座に一日通い、空き時間がほぼなく、在職中にはほとんど転職活動をすることができませんでした。
ですので、退職時には仕事が決まっておらず、転職のために無職の期間がありました。
収入もなく、仕事も決まっておらずで、生活も大変で、精神的にも不安な日々を過ごしました。
100人前の食事を3人で作る!介護施設の給食調理
現在の仕事内容は、介護施設の給食調理の仕事です。
給食の調理はもちろん、翌日の給食の仕込みやおやつ作り、メニューの提案、アレルギーの方の別メニューの検討、人数の把握、好き嫌いの把握、買い出し、食器洗いなど、意外と多岐に渡ります。
給食の調理では約100人前の食事を3人で作ります。
午前は、1人はおかずのメイン作りとお味噌汁作り、1人はおかずの副菜を2品、1人は洗い場で食器洗いをします。
午後からは、1人がおやつ作り、1人が翌日の給食の食材の切り込み、1人は夕食の配達サービス、配食の調理とお弁当への盛り付けをし、一日が終了します。
おやつのメニューもその日の担当が考えますし、食材切り込みの担当はキャベツだけで5キロ切ることもあります。
お弁当担当者は午後におかずを作り終えた後20人分のお弁当詰めを行うこともあります。
美味しいと言ってもらえることで充実感も得られる
近所の介護施設であり、また、ヘルパー2級講座を受講した施設でもあったため、どういう仕事をしているのか、どういう職員さんが働いているのか分かりやすかったことです。
そこで、施設の方も誘ってくださり、就職も決まっていなかったため、就職することにいたしました。
転職してよかったことは、介護職がしたいと思い、就職したのですが、調理員として就職することとなりました。
こじんまりとした厨房であったため、和気あいあいと仕事することができました。
美味しいと言ってもらえることで、役に立っているという充実感も得ることができました。
また、仕事の自由度も高く、メニューのアイディアなども出させてもらえました。
料理が一切できなかったのですが、料理ができるようになり、とてもよい経験となりました。
また、近所であったため、通勤時間が短く楽でした。
転職してあまり満足できなかった点は、時給制で給料が少なかったことと、勤務形態が社員ではなかったことです。
施設の方に誘っていただいて、社員という条件で転職したはずでしたが、時給での給与形態で時給額も少なく、前職から大幅に給与が減ってしまいました。
余裕を持って、次の仕事は辞める前に決めておく!
やりたいことがあれば、後悔しないようにやった方がいいと思います。
ただ、自分が失敗したことから、転職活動は余裕を持って行う、次の仕事は辞める前に決めておく、それと、きちんと給与形態を確認してから決断する、安易に決めない、ということが大事だと感じました。
また、今の仕事のどこが嫌なのか、我慢できるレベルなのかということもよく考えた方がいいのかもしれません。
公務員は資格ではないので辞めたら、ただの人です。
よく考えられて決められることを祈っています。

コメントを残す