塾講師を辞めたかったとら九郎さん(36歳・女性・茨城県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 個別指導学習塾の講師から印刷機メーカーのオペレーション業務に転職 |
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年収 | 180万円から250万円にアップ |
はじめはアルバイト講師から…
はじめは学習塾のアルバイト講師として勤務していましたが、授業以外にも教室内の運営サポート業務も行うようになり、3年目に契約社員となりました。
当時は個別指導の学習塾だったので、生徒を90分の授業で3人同時に担当しました。
科目も生徒によってはバラバラで、一人に国語を教えている傍で、もう一人には数学を教えている、その他には社会を教えているような状態でした。
生徒たちは学校が終わってから来るため、最初の時間帯は夕方から始まります。
3つの授業を終えたところで終了というところでした。
教室運営のサポート業務としては、各生徒宅に送る月謝の請求書や学習報告書などの準備、教材やノートなどの在庫管理、その他夏休みや定期テスト前に案内する授業のプリント作成などでした。
エネルギーを大量消費する割にはお給料いが安い…
午後からスタートで、終わりが夜10時を過ぎてしまうことから、家族から帰りが遅いことをかなり心配されていました。
また、私自身も、その前の派遣業での仕事が朝スタートの夕方5時終わりだったため、塾の仕事をするようになってから体調を崩すことがよくありました。
また、このお仕事はエネルギーを大量消費します。
生徒の個性も様々なので、いかにしてそうしたことや勉強のサポートに対して向き合うかという自己研さんが必要でした。
また、その場で生徒と一緒に考えることも多かったので、その時は負担に思っていなかったことも徐々にストレスとしてつみあがっていきました。
その割にはお給料も考えられないくらいに安く、「好きだけではやっていけない仕事だ」と感じるようになり、転職を決意しました。
お給料がよくてストレスがなさそうな職場を希望
心のバランスも崩れかけてしまっていたため、まずは塾を退職しました。
その後にハローワークに行って失業手当をもらいながら、求人検索の活動を行っていました。
ハローワークでの検索の他は、折り込みチラシのアイデムや、以前お世話になっていた派遣であるテンプスタッフのお仕事紹介サイト「ジョブチェキ」を利用して仕事を探していました。
とにかく、気になったところには応募するという、ごく基本的な転職活動を行っていました。
少なくとも、前の職場よりはお給料がいいことと、社会保険制度が完備していることが一番の条件でした。
それを前提としたうえで、これまでの自分が経験してきたパソコンスキルやその他の業務能力を活かせる職種を探していました。
あまり人間関係のストレスがなさそうな、人と接することが少ない職場を探しました。
応募した会社でも不採用に…どうしたいのか分からなくなって
なんと言っても、両親の目を気にしながらの活動でした。
不規則な生活だった以前の仕事から解放されるときは応援してくれていた両親ですが、ちょうど転職活動時はなかなか思うような求人が見つからず、そうとう不安な気持ちにさせてしまっていたことが心苦しかったです。
また、「ここなら働けるかもしれない」と思って応募した会社でも不採用になってしまい、次第に自分がどうしたいのかが分からなくなってしまい、色々と方向性を模索していました。
以前お世話になっていた派遣の仕事に戻って
結局、以前お世話になっていた派遣業のお仕事に戻ることになったのですが、それは印刷機メーカーのオペレーションという業務でした。
業務用の印刷機を作っている会社なので、色々な新作を開発していました。
そのため、パソコンからの印刷が正常にできるかどうかをテストして、不具合などをチェックする仕事が重要でした。
また、スタッフが各自でパソコンのアプリケーションから原稿を作り、その印刷具合を確認するという業務もありました。
しっかりとした専門的な内勤業務でしたので、来客応対や電話の取次ぎなどはありませんでした。
こちらは朝9時30分スタートで、夕方5時30分終了というオーソドックスな勤務スタイルで、忙しい時は1時間程度の残業もありました。
業務内容が新鮮だし人間関係も良好!
やはり派遣業はお給料がとてもいいのです。
それに、不規則な生活から解放されて、家族と同じ生活リズムで暮らしていけることも大きいものでした。
業務内容も、今までに自分が経験したことのない新鮮味を感じたことが大きな決め手となりました。
よかったことは、自分が前から気になっていた「イラストレーター」や「フォトショップ」などのアプリケーションを触れたことです。
また、原稿を実際に印刷することで、どのような効果が生まれるかを検証することも、とても楽しかったです。
また、それまでストレスに感じていた人間関係も良好でした。
スタッフそれぞれは仲が良くても皆自立したスタンスを取って作業していたので、非常にやりやすい環境でした。
派遣のお仕事は、基本的なとりまとめや連絡は派遣会社のコーディネーターさんが派遣先との間を取り持ってくれるため、なかなか直接部署の人に言いにくいことなどはコーディネーターさんに相談していました。
どんなささやかなことでも自分の心にしまわずに伝えられたことは、コミュニケーション面でも大きかったのだと思います。
逆に、あまり満足できなかったことや、想像と違ったことは、あまり感じていませんでした。
自分一人で頑張ろうとしすぎないで!
仕事のスタイルには、それぞれの個人の相性があります。
自分一人であまり頑張ろうとしすぎないことが一番です。
ハローワークの職員さんにアドバイスをいただいたり、検索サイトなども色々な求人会社の者を使ってみたり、派遣業であればコーディネーターさんもとても良い相談相手になります。
あまり一人で思いつめず、色々な方法を試してみると、思いがけない転職との出会いにつながります。

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