自衛隊を辞めたかったここみさん(22歳・女性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | 通信科から脱毛サロンの施術者に転職 |
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年収 | 約270万円から約410万円にアップ |
海外派遣や災害派遣へ行きたくて入隊
海外派遣や災害派遣へ行きたいという目標があり入隊しました。
3カ月の基本訓練ののすえ、職種ごとの訓練をさらに3カ月受け、その後通信科隊員として勤務しました。
最初の3カ月の訓練中に適性を見て本人の希望も踏まえて配属されるそうです。
勤務期間は最初の訓練期間を合わせて約4年でした。
通信といっても、無線機やモールスなどの扱いばかりではなく、ほかの科と同じように射撃などもしました。
臨時でほかの仕事に就くこともありました。
隊員食堂への臨時勤務や年に1~2回式典の準備や参加などもあります。
訓練用品の整備、体力錬成など細かいこともほかにたくさんあります。
上司の靴磨きなど、平成では考えられないようなばかばかしい仕事もありました。
先輩からのいじめや多発、モラハラ・セクハラの日常茶飯事
男性多数の中の女性少数は、必ずいじめや嫌がらせが発生します。
同性の先輩からのいじめが多発し目立っていましたが、男性の仕事をする女性が嫌いという男性隊員も多く先輩からのモラルハラスメントやセクシャルハラスメントも日常茶飯事でした。
独身者は敷地内の寮で生活をしなくてはならなく、部屋も施錠できず逃げ場がありません。
さらに寮生活ですと、男女とも噂好きになってしまうようで、私生活はだだもれ、おかしな噂が立ったり、雑誌を誰が買うかで争いが起きるなど、成人らしからぬくだらない争いが多発して非常に疲れます。
休日もプライベートにまで干渉され、規則を守った身なりをしていても言いがかりをつけたもの勝ちです。
こんな環境に耐えられず転職をしました。
美容関係に興味あり!得た技術を自分や家族に使いたい
転職のサポートは期待していませんでしたが、退職希望を上司に伝えると、上司から広報の方に依頼してくれました。
担当の方に転職先や職種の希望を聞いてもらい転職者対象の職場見学イベント(他の転職者も一緒に参加だったので、自動車などの工場見学などばかりでしたが)や履歴書の書き方、面接の仕方などの指導を受けました。
資格取得の支援もあるようでしたが、ほとんど建築、土木などの関係で私の就きたい職種には関係のないものでしたので受講しませんでした。
転職することさえ決まってしまえば、期間もかなり長くもらえ、その先の対応はかなり手厚かったと思います。
探してきてもらった職場の面接へも一緒にきてもらえて、大変心強かったのを覚えています。
美容関係はずっと興味のある仕事でした。
今までの仕事と比べ、きれいでおしゃれな仕事に憧れがありました。
人をきれいにしたいのではなく、得た技術を自分や友人、家族にい使いたいという理由が一番です。
お給料も一人暮らしをするには十分でした。
接客に不向き…技術を身に付けるまで耐えられるか不安
担当の方がとても親切で、転職のサポートが手厚かったため仕事をやめる罪悪感はありました。
期間も4か月くらいもらったと思います。
本当は大手が良かったので中規模な会社だということにも悩みました。
わたしには何の技術も知識もないので妥協しないといけないのもあり、転職をやめようかとも思いました。
性格的にも接客が向いていないとわかっていましたので、技術を身に付けるためでもその期間耐えられるかどうかも不安でした。
技術よりもまずは笑顔や挨拶の練習から!
脱毛メインのサロンなので、技術の練習から入ると思いきや、笑顔や挨拶の練習から入りました。
声の張り方や感じのよく聞こえる電話の出方、鏡を見て割りばしをくわえながらする親しみやすい笑顔の練習をしました。
それと、自分自身がきれいでいることも契約につながる大切なことなので、スキンケアやそれにともなう食事内容、メイクのしかた、ヘアアレンジや通う美容室の選び方についても指導をされました。
脱毛やフェイシャル施術だけだはなく、契約をすすめる仕事もあり、むしろそちらがメインでした。
最初は無料や割引で来店されるお客様ばかりで、次へつなげるための説明や契約に平均2時間費やします。
将来できるシミを見せるという、美容関係でよくあるやり方です。
給与が決め手!基本給プラス歩合なので生活に余裕がある
大手ではありませんでしたが、基本給の金額はまあまあ良かったのが決め手です。
寮もありましたが、転職前の経験から寮暮らしに抵抗がありどうしても一人暮らしがしたくて、他と比べてもそこが一番良かったからです。
よかったことはやはりお給料です。
接客業ゆえのいやなことがとても多かったですが、基本給プラス歩合なので生活に余裕があり、家もいい物件に住め、休日や帰宅時の買い物がとても楽しいです。
それだけしかありません。
想像と違った点は接客の大変さです。
脱毛やフェイシャルは決して安いものではありません。
それをいかに消費者にしたいと思わせるか、言葉を選んで説明や勧誘をしなくてはいけません。
使ってはいけない言葉や表現常にを考え、いかにきれいになりたいと思ってもらい、お金を使ってもらうか、休日もずっと考えなくてはなりません。
成績も貼り出されてしまうので気が抜けませんでした。
それと、女性だけが対象ではなく、男性客も来店するのを聞いておらず、脂っこいため直接素手で顔に触れるのに抵抗がありました。
今でもいやですし慣れません。
面接時に細かいことも確認を!
面接時にどんな細かいこともきいておきましょう。
例えばトイレが男女別か、食事の時間、雑務、着替えについてもきいておかないと、小さなことでストレスになります。
特にトイレについて、男女共用だと排泄物が散っていて気持ち悪いですし、別でも汚れがちな男子トイレの掃除を女性がしなくてはいけないのかもきいておいたほうがいいと思います。

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