妥協せず家族も自分も満足の仕事を見つける|自衛隊を辞めたい人の転職体験談

自衛隊を辞めたかった陸サルさん(31歳・男性・大阪府)が転職した体験談です。

仕事内容 陸上自衛隊の普通科職種から運送会社の事務員に転職
年収 305万円から350万円にアップ

父親も陸上自衛官!任期制の新規隊員に

高校の就職活動をする際、父親も陸上自衛官であったため自分も自衛隊に入隊して心身の鍛錬を行うと決めていました。
難なく入隊することが出来、任期制(2年契約)の新規隊員となりました。

3か月の前期教育課程と3か月の後期教育の合計6か月の厳しい訓練を終えての中隊配属となりました。
基本週休2日で5日間は8時~17時までの勤務です。

実弾による射撃訓練や迫撃砲の操作訓練、格闘訓練やロープ訓練等です。
各駐屯地によって訓練内容は変わるようで要人警護の訓練(SP)が個人的に楽しかったです。

災害が起きたときは迅速に対応できるよう常に注意を怠らず、大雨により近所で災害が起きたときは勤務時間は関係なしで夜通し土嚢を作り続けました。
1任期制で2年契約となり、最高で3任期で上の階級に上がり、やっと正社員となるイメージです。
私は1任期のみの勤務を選びました。

初めから2年間だけという思いで入隊

私は初めから定年まで続ける意思はなく、2年間だけの心身の鍛錬、経験のために入隊しました。
続けるという選択肢はもちろんありましたが、2年間勤務していて不満だったことはいくつもありました。

まず第一に自衛隊自身に生産性が無かったことです。
国民の税金が自衛隊の給料となり、そのお金で衣食住の生活を送っています。

自衛隊の仕事は災害や戦争がない限り訓練という形の仕事をしており、その訓練もマンネリ化しています。
年功序列で給料は上がっていき、年齢が上がるほど責任や統率力も必要です。

しかし仮病や能力の無い隊員も中にはおり、その隊員も他の隊員と同じ給料をもらったり、手厚い保険で訓練もせずに給料の倍以上の手当をもらっていた者もいました。
現職の時によく、税金泥棒と呼ばれるのはなぜだろうと思っていましたが、勤務するに連れてそう言われるのは妥当だと感じました。

私は2年以上の任期を続けるという選択はしませんでした。

転職先には即応予備自衛官への理解が条件

自衛隊の退職予定者は7~9月に合同企業説明会という参加者が自衛隊員だけの催物があります。
企業はもちろん自衛隊OBが務める会社や関係企業がメインです。

自衛隊が使っている爆弾を作っているマニアックな金属関係の会社や大手警備会社などが参加していました。
私も参加しましたが、自衛隊OBということもあり自分らしさを出すことも許されずその場での就職は諦めました。

退職してからインディードという転職サイトから現在の就職先を見つけることが出来ました。

新たな仕事を見つけるうえで外せない条件は、年間合計30日の訓練に参加できることです。
即応予備自衛官という身分となり、現職自衛官と同じレベルの訓練をしています。

自身の休みを使って訓練出頭してもよいという理解を転職先に求めました。

自分と妻の条件に一致する仕事を探すのに苦労

転職時は家族もいましたので、私の条件と妻の条件の一致する仕事を探すのが苦労しました。
好条件でも給料が安いと妻は不安ですし、給料が高くてもそれに必要な資格も必要でした。

次に大変だったのが年間合計30日の訓練を受け入れてくれる会社であることです。
訓練は自分の休みを使って出頭すると説明しても、自衛隊ということもあり、有事の際の出頭を気にする会社が多数あったことです。

会社に勤めて即戦力になったとしても即応予備自衛官として出頭することによって会社の人員が減るとのことでした。

商品仕分けをしていたが、途中から事務員に

転職先の仕事内容は倉庫でのアマゾンの商品を仕分けです。
ドライバーと仕分けスタッフと分かれており、仕分けした商品をドライバーが大阪全域のアマゾン倉庫などに配送します。

勤務時間はお昼の13時から夜22時までです。
休憩時間決められておらず、従業員が判断して休憩しています。

荷物は軽いアマゾンの箱から自転車やテレビなどの大きい商品もあります。
納期も決められており、ミスが無いように仕分けるので2重3重のチェックもしていました。

アマゾンの仕分け作業が他店の交通死亡事故により契約解除となり私はそのまま事務員となりました。
他の仕分け作業スタッフは退職し、私は支店長補佐の職種でパソコンでの作業や電話対応や点呼などの配送業務を行っています。

休みは少ないが給与が良いため妻も賛成してくれた

会社の社長が自衛隊に協力的で30日の訓練を容認してくれたことです。
面接をしてくれた支店長との話も合い、私はパソコンの基本的な操作が出来たため会社の役にも立てると思いました。

休みは少ないですが、給与面が良いため妻も賛成してくれたことです。

良かったことは仕分けという簡単作業であったことです。
箱の記号を見て仕分けるという単純作業は自分にあっていました。

事務員になってからはしたこともない電話対応やフォークリフトでの荷受け作業などしたことがないことばかりですが勉強になります。
運行管理者試験を受けて運送業界の事を少しずつ理解しています。

支店長補佐の事務員としてドライバーの裏方として、大変なことはドライバー同士でのトラブル対応や人間関係を気にすることです。
仕事内容を平等にし、好き嫌いで配車をしないよう心掛けています。

休みは週に1回しかなく、当初は有給休暇すらも無いと言われていました。
有給休暇は無いということはないので少しずつ社員には有給休暇を使ってもらって習慣化することができました。

本社が東京で私をはじめ従業員は大阪人なのでコミュニケーションを気を付けないとトラブルにもなってしまうのは驚きました。

転職は大事な決断、妥協はしない!

転職という人生で大事な決断をする際は妥協はしない。
家族がいるならば、自分だけでなく家族のことも考えた仕事を見つける必要があります。

会社の仕事内容や福利厚生をよく理解することも重要です。
また労働基準法を理解することも社会人になってから必要だとわかりました。

人間関係を重視して人間の心理を理解することも円滑に仕事をする上でとても役立ちます。

陸サルさんの転職満足度
4.5

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