インストラクターを辞めたかったマメダさん(23歳・女性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | 大手スポーツクラブのインストラクターから福祉業界の生活支援員に転職 |
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年収 | 300万円から320万円にアップ |
趣味はボクシング!トレーナーに感銘を受けて
元々体を動かすことが好きで趣味としてボクシングを行っていました。
そこで出会った一人のトレーナーさんの生き方に感銘を受け、私も多くの人を体を動かすことで元気になってほしい、その手助けをしたいと思いスポーツインストラクターになりました。
具体的な業務内容は会員様のマシーントレーニングの指導、ストレッチ方法、食事方法や生活習慣改善のための助言、痛みに関するカウンセリング、またそれに関連したサプリメント、プロテインの販売や健康勉強会、地域での健康イベントを企画し運営していました。
また、指導だけではなく営業活動も積極的に行っており、個宅訪問からポスティング、チラシ配りなどを行っておりました。
経験年数は2年です。
営業メインでインストラクターの仕事ができなくなって…
きっかけとしては、経営会社が店舗展開を人員がそろっていない中で行って、結果人員不足に陥り、本来果たすべき、会員様の満足度を上げられる指導ができなくなっていると感じたときでした。
また、店舗の会員数などの数値にこだわりすぎるところがあり、営業活動がメインとなってしまいました。
実際に、体を動かして会員様に直接指導する機会が極端に減ってしまい、インストラクターとしての指導ができなくなってしまったことに非常に不満を持ちました。
福祉業界に転職した理由は、指導をする中で精神的な病を抱えた方が何名かいらっしゃっていて、その会員様たちが運動を通じて元気になる姿をみて運動のすばらしさを知りったからです。
福祉業界、特に精神的な問題を抱える人々にそれを伝えてみたいと思い、福祉業界に興味を持ちました。
ネットで探した中から、一番相性のよさそうな企業に
マイナビ転職を使い会社を退職する前から検索を続けていました。
また、ハローワークへ登録にいき、随時様々な情報を得ていました。
それ以外にも、現職のときに会員としてこられていた方にほかの就職先の情報をいただいたり、紹介していただいたりといったこともしていました。
ですが、実際には時期や内容が見合わず、結局、ネットで探した企業を何度か見学、面接を行い一番自分と相性のよさそうな企業で自分のやりたいことが見つけられたので今の職場に転職しました。
希望条件は、給与が今よりも低くならないこと、就業時間が定時で終わること、休憩時間が1時間しっかりと取れること、有給休暇が消化できることです。
また、自分がやりたいことをしっかり実現できるようになっていること、福利厚生がしっかりしていることも重視しました。
現職をしながらの転職活動で、心身ともに疲弊した
現職しながら転職活動をすることが非常につらかったです。
会員様からは「やめないで」といった言葉をかけられ続けることも非常に心苦しいと感じました。
また、就業時間が非常に長かったため、一日の勤務を終えると到底ほかの企業の面接に行けるような時間ではなかったので、心身ともに疲弊していました。
お休みの日はほぼ企業の面接や見学が入ってしまっており、なかなか休日にリフレッシュすることができなかったのが転職中一番つらいと感じました。
精神的な悩みや障害のある人の就労をサポート!
現在の仕事は精神的な悩みを抱えている人、そのほかに発達障害を抱えている人、知的障害を抱えている人、これらの方々の就労に向けてのサポートをしている企業に勤めています。
そのなかでも、就職するために必要なスキルから健康に対する知識、日常生活管理を行って、日々の訓練をこなして職業準備性を高めるためにプログラムを受けていただいています。
主に私が担当するのは健康や日常生活管理についての部分です。
今までインストラクターとして働いていた経験を生かして運動に関しての知識やトレーニングの方法、食事管理の仕方などをお伝えしたり、座学だけではなく実践、また習慣化にむけてどのような取り組みをするべきかを共に考えて仕事をしています。
一番よかったのは、時間にゆとりがあるところ
精神的な悩みを考える方々がなかなか仕事に定着できないというところの問題を非常にフォーカスしています。
その中でもスキルではなく生活習慣が乱れていることが一番の原因でそれをどうにかしていきたいということをお話ししていたため、今までの経験を生かせると思いその会社に決めました。
一番よかったと感じたのは業務量が変わったことです。
インストラクターの時は指導だけではなく営業活動、店舗運営をすべて少数でこなしてきました。
もちろん、お休みなどろくに取れなかったですし、就業時間も非常に長く体的には非常につらい思いをしてきました。
ですが、現在の職場は時間にゆとりがあり、業務の分担もされているのであまり仕事に追われるといったことはありません。
満足できなかったことは、そこまで運動を教える機会が頻繁ではなかったことです。
主に就労を目的としているのでどうしても就職関係のことを伝えることが多く、やりたいことができなかったことです。
想像と違ったことは、健常者に教える方法ではなかなかうまく伝わらないことが多いということです。
言い方ひとつで関係が壊れたりその人の精神が壊れてしまうことがあるので、言動には非常に注意なければいけないということです。
仕事がマンネリ化しているなら別業種・職種がお勧め
一度環境を変えてみなければ今の良さや悪さなどがわかりません。
もし、転職を考えているのならば一度思い切って業界を離れてみるのは非常にいいことだと思います。
今まで出会わなかった人や違った感性を持っている方に巡り合えることもありますし、日々学びの多い日常に変わります。
特に仕事がマンネリ化していて転職を考えているならぜひ別業種や職種に変わることをお勧めいたします。

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