ホステスを辞めたかったゆりかさん(26歳・女性・沖縄県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 沖縄松山のラウンジのホステスから化粧品メーカーの美容部員に転職 |
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年収 | 500万円から200万円にダウン |
時給がいいから軽い気持ちでガールズバーに
大学のころ、時給がいいという理由で軽い気持ちからガールズバーに入店しました。
その後、引き抜きのような形で少し高めのラウンジでホステスとして働くこととなりました。
時間制ではなくボトル制のお店だったため、たくさんお酒を飲むのは毎日結構きつかったですが、お客様の客層も良く、とても優しくしていただきなんとか毎日やっていました。
最初は先輩方のヘルプばかりでしたが徐々に自分のお客様も増えて行きました。
同伴(アフターは基本的に無しのお店だったので)のお付き合いも増え、かなり体力勝負の時期もありました。
ただ、もともとお酒を飲むのがとても好きで、人と話すことも好きだったのでその2つを仕事にできて不満はありませんでした。
夜の世界の闇を見て、将来に不安を覚えた
とても偶然なことではあるのですが、たまたまそのお店のチーママのお客様に気に入られてしまいました。
しかしホステス業界でお客様を盗るのはご法度です。お店を変わるしかありませんでした。
そして、次に行ったお店もまたボトル制のラウンジで、前のお店からのお客様もたくさん来てくださり、当時はとても楽しかった記憶があります。
しかし、そのお店はベテランのホステスさんばかりで怒られる毎日でした。
そしてお子さんがいるのにアルコール中毒になってしまっている方もいました。
そうした夜の世界の闇を見た時、このままではいけないと漠然と思ったのです。
そして、保険や年金の問題も大きな原因でした。
国民年金、国民健康保険は高額です。短命な夜の仕事では将来に不安を覚えたのです。
なかなか希望に合うところがなく、転職は難航
直前の夜のお店で精神的に参っていたこともあり、その診断書を元に転職をスタートしました。
もともと昼と夜を同時並行で仕事をしていた時期があったため、その昼の時の仕事から精神的事情によら少し休職期間があったこととして転職として複数の転職サイトに登録をしました。
もちろん転職エージェントさんもいくつか登録をし、訪問もお話し合いもしましたが、なかなか希望に合うところがなく、転職は難航しました。
色々と紹介頂いてもピンとこなかったのです。
収入については夜の仕事より格段に安くなるのは承知の上だったので、とにかく家から通いやすい場所、残業代、福利厚生をメインに考え、その次として人と関わる仕事がしたかったため、その条件でお仕事を探しました。
嘘をついて仕事を探すのは辛かった
うつ状態に一度でもあったことがあるだけで心証は格段に下がります。
ましてや夜の仕事をしていたなんて、言えるわけがありませんでした。
自分にも他人にも嘘をついてついて仕事を探す毎日が辛すぎて、やはりどんなにきつくても夜の仕事に戻ろうかと思ったこともありますし、戻るのは簡単です。ただ、あのときの先輩のお酒を飲み始めるまでの手の震え、字が書けないほどの震えや虚ろな目を思い出し、自分を奮い立たせ、頑張っていこうと決めました。
化粧品売り場の販売は、夜の仕事の経験が役に立つ!
基本的には百貨店の化粧品売り場で化粧品やサプリメント、栄養補助食品を売るお仕事です。
販売の接客が主な仕事ですが、納品で大量の商品を運び入れ、整理し、発注する、その作業に追われます。
店の開店、閉店作業やレジ打ち、掃除や洗いものなど細かい作業を挙げますときりがないほどです。
しかし、基本的にはお客様のご要望のお聞き出し、そしてそのご要望にあった提案、提供をする仕事がメインの仕事なので、ある意味皮肉にも昔の夜の仕事の経験が役に立つこととなったのです。
人と話し、その人の求めているものを探ること、ホステスの仕事としても基本中の基本です。
こんなところで役に立つとは思っていませんでしたが、ある意味あった転職をしたのかもしれません。
世の中の人と同じ時間帯に仕事ができる!
有名企業であり、女性の働きやすさや福利厚生、そして転勤のない正社員という待遇に惹かれて入社しました。
研修も一週間こもりきりできっちりあったので、その業界に関して全くの未経験の私でも安心して働くことができると思いました。
まず良かったことですか、世の中の人と同じ時間帯に仕事をするということ、太陽を浴びる生活をするということがどれだけ大きいことかを本当に痛感しました。
タバコと香水の匂いにまみれて退店する頃には朝だった生活とは大違いです。
あまり満足できなかったこととしては、やはりどうしても収入のことを考えてしまいます。
今まで買えたもの、旅行や贅沢、それら一切ができなくなったわけですし、休みも夜の仕事のように都合よく休めるわけではなくなったので、少し精神的にまた辛い思いをしています。
しかし、それが当たり前なのですから、慣れなくてはと思っています。
想像と違ったことといえば、夜の接客と昼の接客の違いでしょうか。
常に喋る必要のある夜と違い、昼は喋るときは喋る、喋らないときは事務作業などを黙々とこなす、などとメリハリがとてもあります。
いつかは堅実に生きようと思う時が来る
夜の仕事はなんといっても高収入です。偏見はあれど、ある程度楽に高いお金を稼ぐことができます。
でもそれも長く続けられるものではありません。
華の時間はそう長くありません。
今どんなにキラキラと輝いていても、いつかは堅実に生きようと思う時が来るはずです。
それに気づいたあなたなら大丈夫です。
お仕事は星の数ほどあります。最初は大変かもしれませんが、頑張りましょう!
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