40代で異業種へ転職できてラッキー|国家公務員を辞めたい人の転職体験談

国家公務員を辞めたかったただおさん(42歳・男性・東京都)が転職した体験談です。

仕事内容 国土交通省の外郭団体から福祉施設に転職
年収 700万円から450万円にダウン

海外赴任も!外国人旅行者に日本観光をPR

元々、海外志向があり、大卒の職員は30歳前後でみんな海外に赴任する可能性があるということを聞いたので入社しました。
具体的な仕事の内容は今、ブームになっている訪日外国人旅行客に対する日本の観光宣伝です。

英文の東京案内とか京都、奈良案内や鉄道の時刻表を編集、校正したり、外国人が泊まれる宿泊施設のリストを作成したり、ボランティア通訳の募集、登録をします。
また、地方自治体の観光課と共同で全国各地で観光業者(旅館、ホテル、お土産物屋、タクシー業者)を対象に外国人受け入れセミナーを開催し、講師として話をしたりしました。

30代になると予想通り海外赴任となり、オーストラリアと英国の2カ国に通算8年近く駐在して現地で日本観光のPRを行っていました。

20年近く務めた職場が行政改革でなくなるかも

2回目の駐在から日本へ帰国したとき、時の内閣は小泉内閣で行政改革を徹底的にやっていました。
官の仕事で無駄なものは見直そうということで私が勤務する外郭団体も見直し、廃止の対象になったのです。

20年近く外国人への日本観光PRという仕事を続けてきて、実のところ私の気持ちの上ではマンネリ化していて、これ以上長くこの職場にいても将来はないなと感じていました。
飽きてきたというのもありますし、行政改革で職場そのものがなくなるという強い危機感も感じていました。

一番大きな決め手となったのは2度目の駐在地での仕事上の不手際で本部に迷惑をかけてしまったことです。
処分を受けて、今までなんとなく辞めたいと感じていたことが初めて具体的になったことです。

ハローワークと新聞の求人広告を見て履歴書を送ったが…

国の機関であったとはいえ、転職にあたっては何の口利きもありません。
辞めることを決めてから辞めるまでに2ヶ月かかった訳ですが主に使ったのはハローワークでした。

毎日ハローワークに出かけて職探しをしました。
ハローワーク以外では新聞の求人広告を隈なく見て、これはと思った企業にどんどん履歴書を送り続けました。

基本はこの2つのツールで転職活動を行いました。
今のようにSNSもなく転職エージェントもそんなになかったので自力で行いました。

正直なところ、履歴書は50社位送ったと思いますが、ほとんどお祈り手紙が送り返されてて心が折れそうになっていました。
そんな中、福祉に向いているかもという知人のアドバイスに従い資格を取り履歴書を送ったところ、ようやく決まったというのが実際のところです。

ハローワークで賃金条件を入れたら全くヒットせず

まずハローワークへ通い出したころ、大変ショックだったことがあります。
それは現在勤めている職場の賃金条件でハローワークのパソコンに入力したら全く1件もヒットしなかったことです。

自分が今勤めている職場がいかに恵まれているのか、いかに保護されているのかを思い知らされました。
こうしたことは自分が放り出されないと気づきません。内部にいては絶対気づかないことです。

世の中、そんなに甘くないぞということを思い知らされたのが自分の転職活動だったのです。

また40代の転職は本当に難しいです。自分はラッキーだったと思います。
50社に履歴書を送っても9割以上はお祈り手紙でした。

普通に考えればそうでしょうね。
かなり無謀だったと思います。

全く異なる福祉の分野、転職後しばらくは戸惑った

転職先は、前職の国家公務員ではなく福祉という全く異なった分野でしたので、転職後しばらくは戸惑いを隠せませんでした。
福祉の資格を取ったものの実際の職務内容は福祉施設の本部での事務部門でした。

介護職の採用や採用時の雇用保険、社会保険手続き、契約書の作成、理事会の準備、運営、議事録の作成、退職金の支給手続き、労災の申請手続きや行政に提出する書類の作成、取りまとめや介護請求事務など事務、総務全般を担当しています。
人で不足ですので、大企業のように決まりきった仕事を毎日やっていれば事足りると言うことはまるでなく、ショートステイの運転手や緊急時の病院搬送の運転手もやっていました。

また施設の修理、備品の管理なども行っています。
要するに何でも屋です。

緊張の連続だけど「ありがとう」の一言がうれしい!

正直にいうと、もう一社教育産業から内定をもらったのですが、完全歩合制であることを後で知り、そこはお断りしました。
今の職場に決めたのは何となく自分の性分に合っているのではないかという直感みたいなものです。

よかったことは、人の命を預かっているので毎日緊張の連続ですが働いているという実感が得られるところです。
前の職場は役所仕事で、しかも行政改革の対象になるような職場でしたので仕事を通じて満足感を得られることは全くなかったですが、現在の職場では仕事でやっているのに感謝されます。
「ありがとう」の一言がどれだけうれしいかやった人でないと分かりません。

満足できなかったことは、これは社会問題にもなっていますが介護施設の賃金待遇が一般企業に比べるとかなり低い点です。
仕事によって得られる達成感はあるのですが、それに見合う賃金が伴っていないところが満足できないところです。

実際、介護の現場では人材不足で人がなかなか定着しないという事実がありますがその原因の一つは待遇面が恵まれていないからです。
行政は処遇改善を実施していますがまだ十分ではありません。

転職したら、昔の自慢話は慎んで

異業種へ転職する人にアドバイスするとすれば、転職したら元の仕事のことは忘れることです。
元の仕事のことを話したりすると職場で嫌われたりしますので気をつけて下さい。

例えば、元々大企業の営業部長だった人が、もうその立場ではないのに現在の職場でも昔の自慢話をしてしまう人がよくいます。
そのような振る舞いは現在の職場の人に対して失礼ですので厳に慎んでください。

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