国家公務員を辞めたかったひよっこりんさん(29歳・女性・鹿児島県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 国家Ⅱ種の農業土木職から都市計画分野の建設コンサルタントに転職 |
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年収 | 400万円ほどから300万円ほどにダウン |
事務所3カ所を転勤しながら7年間設計技師として勤務
大学卒業後、採用試験を受けて農業土木職として入省しました。
機密事項がありますので詳細に書けませんが、以下のとおりの経験を積みました。
地方局の工事実施する時に使う基準関係に2年、工事着手前の調査関係の事務所に3年。
ダム工事や畑造成などの国直轄工事を実施する事務所に三年間配属され、工事がスムーズに進むように予算管理や広報、外部交渉などをしていました。
事務所3カ所を転勤しながら合計7年間、設計技師として勤務していました。
出張や残業も多く大変でしたが、上下関係が厳しく、社会人としてさまざまな事を教わり、経験ができて良かったと思っています。
上司や職場の仲間達には恵まれ、人間関係で悩んではいませんでした。
与えられたことばかりでつまらなく感じて…
500人くらい勤務している中で、私が女性2人目で珍しがられました。
民間コンサルタントには女性技術者がいて、業務で知り合った女性技術者は技術があり、話をしているととてもキラキラして輝いているように感じました。
私の勤務している中では、決められたこと、既に行った以前の業務内容から外れた事を提案したら、右に習えのようなことばかりで逆に怒られたこともあり、決まったことばかり、与えられたことばかりでつまらなく感じました。
勤務評価はあるけれども、昇進などレールがほぼ決まっていて更につまらなく感じるようになりました。
最後は体調が悪くなり、入退院を繰り返し、民間人になろうと入院中に決心しました。
一度は断られたけど熱意を伝えて面接に!
大学時代では、公務員採用試験だけを受けて就職活動をしたことがなく、ハローワークの存在も知りませんでした。
退職して実家に戻り、母親からハローワークという仕事を紹介するところがあると教えてもらいました。
ハローワークで求人情報を見たら、たまたま掲示してあった良いと思った会社があり、早速、紹介状を書いてもらうように手続きしました。
面接ができるようにハローワークから会社に電話をしてもらったところ、公務員あがりは役に立たないからと一度断られました。
しかし、ハローワークから再度、私の熱意を電話で話をしてもらい、面接アポイントメントにたどりつけました。
私が民間で働きたいという気持ちがハローワークの職員に伝わったのが良かったのかもしれません。
自分が公務員時代に習得した技術は伴わないかもしれないけれども、働きながら学び、まちづくりを実行する技術を習得させてもらいたいという熱い気持ちを伝えました。
もらっていた給料の額を聞かれたので金額を言ったら、そんなには出せないというので出してもらえる金額で良いと言いました。
ハローワークで履歴書や面接について教わった
ハローワークから紹介の電話をしたら採用担当の社長が不在で、代理の部長が「公務員だった人は,役に立たない」ときっぱりと断られました。
しかし、しばらくしたら社長からハローワークに「面接に来てください」との有り難い電話が来て面接の話が進みました。
ハローワークの職員から、書いたことのない履歴書の書き方、ポイントを詳しく教わり、面接で聞かれるようなQ&Aのようなことも教わり、面接の時にとても役に立ちました。
あの時紹介してくださった職員さんには感謝しています。
行政と住民の間に立って進めていく都市計画の仕事
地方行政機関が発注する都市計画の業務に携わっています。
区画整理の土地の換地計算もしています。
将来の街の様子などを描く仕事もしています。
公園や道路、どんな施設があるべきか、いろいろ考える時もあります。
行政が一方的にプランを進めるのではなく、地域の住民も一緒に考える場を設けて、住民と行政が一緒に私たちと進める委員会の進行もしています。
住民がどのような考えを持っているのか、アンケートを実施し、とりまとめる作業もしています。
今までの経緯を知るために図書館で調べ物をしたり、歴史探訪みたいなことをして歩きまわったり、商店街に聞き取りに行ったりします。
また、地元行政の人たちと地元へ説明会に行き、説明をしたりしています。
自分の描いたことに予算がついて嬉しかった!
大学時代にまちづくりに興味があり、卒業論文もまちづくりがテーマでした。
会社がまちづくりのプランニングする業務だったので、自分が興味があることが仕事としてできるから楽しそうだな、世の中に役に立つ仕事ができると思い、決めました。
地方のさまざまな街のプランニングをして、限られた予算があり、出来ることと出来ないことがありました。
街にあったら良いなと思うような自分の思い描くような計画を書いて、地方行政の方々と仕事を進めながら、自分の描いたことが冊子になり、実現できるように予算がついたと担当者から聞いたらとても嬉しくなりました。
職場の中で、短大卒の年下の女性設計士が別の部署にいたのですが、私がしょっちゅう出張があると良いねと妬まれたことがあります。
事務員と営業の人からは自分よりもボーナスが多いと妬まれたこともあり、嫌な気分になったことがあります。
地域の住民が集まり、委員会の進行をしたり、説明をした後に「女性がこんな仕事をしているのは見たことがなかった。がんばってね」と最後に言われたことがありました。
その時には「この仕事に就いて良かった。がんばろう」という気持ちが強くなりました。
好きで興味がある仕事は熱意が違う!
安定している給料を貰って働くのもそれなりの苦労はあります。
しかし、心から自分が好きで興味がある仕事をした方が、私は仕事に対する熱意は違ってくると思います。
あくまでも、民間会社は儲けないといけないから、維持するためには大変ではあります。
残業もありますが、スムーズに効率よく作業が進めるためにはどうすれば良いか考えながら仕事をしていくのも楽しく感じます。
自分のやりがいを考えたら,私は勇気を持って転職して良かったと思っています。
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