在宅勤務で栄養士ならではの健康情報を発信|栄養士を辞めたい人の転職体験談

栄養士を辞めたかったみなとさん(30歳・女性・島根県)が転職した体験談です。

仕事内容 福祉施設の管理栄養士からアプリ制作会社の契約社員に転職
年収 320万円から200万円にダウン

福祉施設の管理栄養士として7年間勤務

大学卒業後、ちょうど募集をしていた福祉施設の管理栄養士になりました。
仕事の具体的な内容は、献立作成、発注業務、栄養ケアマネジメント業務でした。

産休・育休も取得しましたが7年間勤務しました。
施設直営の厨房で、調理師ともとても距離の近い職場でした。

直営ではあっても、厨房に入って調理することはありませんでした。
管理栄養士としてのスキルを上げられる職場ではあったと思います。

施設が大きいこともあり、組織・命令系統は複雑でした。
中でも、管理栄養士は総務課職員で、係長級の中間管理職というような立場でした。

管理栄養士がいくら若くても、調理師の上司として扱われるわけです。
そういうこともあり、ストレスはかなり多かったです。

毎日誰かと言い合い、雰囲気に耐えられず

辞めようと思った理由は、一言で表すなら「無駄が多すぎる」ということです。
とてつもなくどうでもいいことで毎日誰かと言い合いしなければならない雰囲気に耐えられませんでした。

それってそんな言い方することかな?と毎日思っていました。
福祉施設にいると、全職員感覚が麻痺してくるのかもしれません。
それが当たり前のようになっていました。

感情労働ですよね、感情的になるのが当たり前、のような毎日です。
本当に限界でした。

調理師も、申し訳ないですが普通の感覚とはずれた人が多く、 ヨーグルト1つ足りない、そんな小さなことでも大声で騒ぎ立てる、ミスだミスだと言いふらすようなところでした。

しかも、そんな小さなことでなんと「始末書」を書かされるのです。
時間の無駄でした。人生の時間を無駄にしたくない、その一心で転職を決意しました。

長時間労働ではなく在宅勤務が条件!

インディードやウォンテッドリーを使って転職活動をしました。
管理栄養士という職業は好きでしたので、ヘルスケアに絞って転職活動をしました。

長い目で見ながら転職活動をしていました。
焦ると、良いことはないだろうと思ったからです。

仕事の情報を見ながら、「こんな仕事もあるんだな」という程度に眺めていた時期もあります。
7年間慣れた仕事を離れることに抵抗もあったのかもしれません。

でも、決断してしまった後はとても早く決まりました。

長時間労働ではないことを希望しました。
子育て中でもあり、在宅勤務が条件でした。

男性課長に辟易としていて、女性の多い職場も魅力を感じていました。
年収が下がることは覚悟しました。
年収は条件として考えませんでした。

主人を説得することが大変だった

仕事中もパソコンを使って、転職先を探していました。
なにせ無駄の多い職場でしたので、「無駄な時間」にできることはたくさんありました。

大変だったことは、主人を説得することでした。

悩んだことは、福祉施設のご利用者を見捨てるような気持ちになったことです。
7年間見てきたこの人たちとは、離職したらもう2度と会わないだろう、と考えると苦しくなりました。

結局、私は、福祉自体には向いていたのだと思います。
でも、もう戻ることはないです。

管理栄養士であることを生かして健康情報を発信!

アプリケーションを使って健康情報を発信する仕事です。
管理栄養士ですので、エビデンスのしっかりした内容を発信します。

ある程度の雛形はあり、苦労することはあまりありません。
社内ルールはかなり厳しいです。

例えば、少し質問する部署を間違えると、「そこに質問しないで」とお叱りを受けます。
在宅で働くことができます。

テレビ電話で会議に出席する日もあります。
部署ごとに小さなチームが発足され、運用を任されることもあります。

そういう運用自体、30歳前後の女性だけで決めているので、少しあやふやです。
社内ルールは厳しいですが、あとであやふやなところがでてきて、女性同士でどうしよう、こうしようと話し合っている状況です。

在宅で働ける!30代の女性が多く相談しやすい

在宅で働くことができることが1番の理由でした。
住んでいるところは田舎ですので、IT系の会社はほとんどなく、探していました。

管理栄養士として役立ちたかった気持ちもあります。
子供のことが心配で、家にいてあげたかったです。

30代の女性が多く、相談しやすいところがよかったです。

あまり満足できなかったことは、最初の説明があまりに不足していたことです。

想像と違ったことは、会社としての姿です。
私自身が、元々大きな法人に7年もいたので、感覚が麻痺しているのかもしれませんが、あまりに決定事項があやふやで驚いてしまいます。

就労規則すら存在しないことに驚きました。
もちろん、組合など存在しません。
なにか労務上問題が起きたらどうするのだろう?と疑問だらけです。

何か、そういうことには触れない、私たちは健康に良いことをしているんだ!という一種の宗教的なものを感じています。
そんなふうに考えたほうが楽なのかもしれません。
やりがい搾取という面もあるかもしれないですね。

でも、今はとてもやりがを感じています。
いつかは不満が出てくるのでは、と周りも眺めている状況です。

20年後どうなっていたいか考えて転職を

やりたいことはなんだろう、20年後、どうなっていたいだろう、と考えてもらいたいです。
20年後の自分、そのためには目の前の年収は気にしていられないと思います。

数年間年収が下がることは覚悟して転職すると、「そこは気にしていない」と自分に言い聞かせると決心できます。
決心したら、振り返らない!そのほうが自分のためです。

みなとさんの転職満足度
4.5

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