栄養士を辞めたかったななさん(28歳・女性・大阪府)が転職した体験談です。
仕事内容 | 給食会社勤務の管理栄養士から生命保険会社の営業職に転職 |
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年収 | 380万円から350万円にダウン |
管理栄養士の免許を取得し、給食会社で勤務
管理栄養士養成課程の大学を卒業、管理栄養士の免許を取得し、給食会社で勤務しました。
病院や老人ホームで5年ほど勤務。献立作成、食材の発注、盛り付け補助に食器洗浄など調理現場の業務を一通りこなしました。
また、現場責任者としてシフト表の作成や売上管理などもしていました。
病院勤務時は、糖尿病食や高血圧食など、治療食の献立作成にも携わっていました。
また、本社で定期的に開催される会議にも出席し、レシピ情報、イベント食(おせち料理、七草がゆ、ひな祭り、夏祭りなどの行事)への開発にも携わりました。
個別対応が必要な入居者さんのもとにも足を運び、食べられそうな食事のヒアリングを施設の看護師、介護士さんとも行なったりもしました。
不規則な勤務体系で体調も良くなくて…
働き始めてから2年後に結婚しましたが、仕事が忙しくて夫と休みが合わなかったり、お盆や正月に夫側の親戚への挨拶などがなかなかできなかったことが転職のきっかけです。
あまりにも休みの予定が合わず、休みの日がなかなかあいませんでした。
挙句に、夫には浮気されました。
その夫とは結局離婚しました。
管理栄養士の仕事は、高校生の頃からやりたかったことではありましたが、家庭を壊してまで続けるものではない、と感じたので、転職にいたりました。
また、不規則な勤務体制(早番から遅番の三交代。休みの日にも持ち帰りの仕事あり)のため、常に肌荒れがひどく、体調も良くなかったです。
健康のプロなのに、健康的な生活ができなかったのも転職を考えたきっかけです。
年明けの転職を目指して、お盆明けから活動スタート
リクナビネクスト、リクルートエージェントに登録して、転職活動を始めました。
リクナビネクストだけではいつまでも転職が決まらないと思い、リクルートエージェントをメインに転職活動をしました。
お盆明けから転職活動をスタートし、年明けの転職を目指して活動しました。
リクルートエージェントでは、担当者の方が職務経歴書の書き方を丁寧に教えてくださいました。
面接はシフトで休みの日に行っていました。
なにがなんでも転職したかったので、最終面接の頃は、いろんな理由をつけて仕事を休ませてもらっていました。
転職先に求めた条件は、土日が休みであること、福利厚生が充実していること、今まで学んできたことが活かせることです。
転職活動していた当時は結婚していたので、いずれ子どもを育てながら仕事をするのが可能なところを重視していました。
生命保険会社の営業への転職、夫から反対されて
今まで、栄養士という狭い世界で生きてきたので、営業をすることの具体的なイメージが持てず、本当に私でできるんだろうか、と悩みました。
また転職先が生命保険会社ということで、夫からも反対されていました。
生命保険の営業がどれだけ大変なものかも当時の私は知らなかったんです。
夫は、公務員の栄養士になることを希望していましたが公務員栄養士になるには非常に狭き門だったので、私は栄養士の仕事からいったん離れることを選択しました。
生命保険会社でアフターフォローや新規顧客開拓を
仕事内容は、生命保険の営業でした。
生命保険会社は日本生命や住友生命といった国内系とソニー生命、プルデンシャル生命といった外資系がありますが、まず始めに転職したのは国内の大手生命保険会社でした。
職域と呼ばれる、担当の会社に毎日訪問し、既契約のお客様へ、契約内容の説明や給付金請求のお手伝いといったアフターフォローや、新規顧客開拓を主にしていました。
また、中小企業への飛び込み営業も行い、経営者のための保険の提案や、従業員の方への保険の提案も行なっていました。
営業職でありながら毎月のお給料は固定という、保険業界の中では珍しいお給料体系の部署でした。
営業成果は、年二回のボーナスに反映されるものでした。
土日休み、お盆や正月もしっかり休める!
誰もが知っている大手の生命保険会社だったことと、福利厚生がしっかりしていること、訪問先(職域)があったので一から開拓しなくてよかったことなどが、その会社に決めた理由です。
実は、外資系生命保険会社でも一社内定をもらっていましたが、外資系だと一から開拓していかないといけないため、まずは国内生命保険会社で勉強しようと思いました。
転職してよかったのは、土日の休みが増えたことです。
お盆休みや正月もしっかり休めるので家族の時間も増えました。
しかし、その日の活動報告に非常に時間がかかり、帰宅時間が遅くなりがちで、平日はあまりゆっくりできなくなりました。
また、締め切り直前には土日でもアポイントを取ることを強制されたり、飛び込みするエリアによって業績の差もでることに当初の話と違うな、と思ったり、不公平感を感じていました。
また、指導するリーダーも、「毎日訪問すれば契約はとれる!」といった、過去の栄光のみの指導しかしてくれず、ゴリ押しの営業をすることを求められる点にも不満を感じていました。
ゴリ押しの営業しか教えてくれないのは、お客様のためにならないし、私自身のメンタルにも悪影響を及ぼして、パフォーマンスがどんどん下がっていきました。
転職して人とのご縁のありがたさにも出会えた
今までやってきたこととは全く違うことに挑戦するのは怖いかと思います。
私自身、転職してはじめて知ることもたくさんあり、今まで自分が生きてきた世界がいかに狭いかも実感しました。
栄養士のままでいれば、こんな大変な思いをすることもなかったのに、と思うこともありましたが、人とのご縁のありがたさにも出会え、転職してよかったと思います。
もちろん、栄養士として学んできたことも今の仕事に活かせています。
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