編集者(出版社・編プロ)を辞めたかったあいさん(23歳・女性・福岡県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 地方出版・印刷会社の編集からアパレル業の販売員に転職 |
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年収 | 220万円から240万円にアップ |
得意なパソコン入力を活かせると思って入社
もともとパソコン入力が得意で、パソコン入力の大会で入賞経験があったのと、資格も持っていた私は、その資格を活かせる出版社編集部に高校卒業後、入社しました。
仕事内容は、小中学生用教材の編集、学校新聞の編集、卒業文集編集、大学・大学院生の卒論集の編集、地方誌の編集、各企業の会議書類、団体の広報誌作成などです。
クライアントからワードやエクセル等のテキストデータをもらい、そのデータを編集専用ソフトに流し、文体、書体、文字の大きさ、表や図を入れたりして見やすいように、綺麗に整うよう編集していきます。
クライアントによっては、手書きの原稿もあったりするので、その時は全て手打ちでパソコン入力します。4年間勤務していました。
残業は当たり前…そして、残業代はまさかのカット
出版社は納品期限が付きものです。
クライアントの都合で納品ぎりぎりの作業になったり、こちらのミスで誤印字してしまったり、そんな時でも必ず納品期日に間に合わせなければいけません。
つまり、残業は当たり前。特に繁忙期の年末年始、年度末は毎日残業、休日出勤もあります。
夏場の残業はほぼありませんが、冬場は毎日2~3時間の残業でした。月50時間は残業していることになります。
そして、残業代がまさかのカット。残業代が付いたとしても、通常の数割しかつきません。先輩や上司に相談しても地方の中小企業はこんなものだよと言われました。
社員全員が汚染されていたブラック企業だったのです。
会社体制はとても古く、家族経営でワンマン経営。経理部長のお局さんは会長の愛人というドロドロの人間関係。会長、社長、室長、チーフマネージャーを全て一族が務め、社員の給料は少なく、ボーナスもほとんどありません。
有給も使えませんでした。こんな会社に一生勤めていられないと思い、転職を決意しました。
美容関係に興味があり情報収集!長く務められる会社を希望
転職を考えたのは入社して3年目の時。あと1年でこの仕事を辞めよう!と決意して、1年間のうちに働きながら就職活動をしました。
仕事の合間に転職求人サイトのタウンワークやマイナビで興味のある仕事を探しました。
休日にはハローワークへ行き求人を探しました。
美容関係にも興味があったので、専門学校に入学しようかとも考え、県内外の専門学校のサイトをみたり、パンフレットを集めたりしました。
知り合いで転職した人、ファッション関係、ネイリストや美容関係で勤めている人の話を聞いたり、情報収集をとにかくしました。
転職するにあたってまず考えたのは、給料面です。今の仕事よりも給料がいい会社を探しました。
長く務めたかったので、女性が結婚、出産後も安心して長く勤められる体制の会社を希望しました。社会保障、健康保険など福利厚生も重要視しました。
働きながらの転職活動、脳がパンクしそうだった
私は働きながらの転職活動だったので、ゆっくりじっくり今後の自分のことを考えれず、大変でした。
慌ただしい日々の中、今の仕事と今後の仕事のことについて考えるのは頭の切り替えが必要で脳がパンクしそうでした。
平日は仕事でいっぱいいっぱいなので、限られた休日に転職サイト検索、ハローワークに行ったり、知人の話を聞かせてもらったりしました。
美容関係、アパレル業への転職を考えていたので、今までしてきた仕事とは全く違う世界に飛び込んでいいものかとすごく悩みました。
アパレル販売員として接客、一番時間を費やすのは掃除
転職先はアパレル業の販売なので、基本的にはお洋服の販売です。
接客をしてお洋服を買ってもらい、レジ打ち、タグを切って包装します。
お客様がいなければ、店内の掃除、ディスプレイを替えたり、お洋服を畳み直したりします。
1番時間を費やすのは掃除です。
お洋服からのホコリが結構凄いので、モップかけ、棚拭き、Gケース磨きは1日に何回もして常に綺麗な状態を保たなければいけません。
フィッティングルームもお客様が使われたらその度にお掃除します。
ホコリ、髪の毛が落ちてないかチェックします。顧客様への連絡も業務の一環です。
今まで買っていただいたお客様にお電話やメール、手紙などで、次の来店を促します。
季節の新商品の案内やセールの案内を一人一人に行います。
お客様の笑顔を直接見れる!仕事が楽しい
まず、自分の興味のあること、やりたいことを仕事にしたかったので、今の会社に決めました。
県内に何件もチェーン展開していて規模も大きく安心して勤められること。20年以上勤務している女性社員が何人もいて、私も長く務められそうと良いイメージがわいたことが転職の決め手です。
転職してよかったことは、仕事が楽しいと思えるようになったこと、仕事にやりがいが感じられるようになったことです。
以前の会社はパソコンでの編集のみ、楽しいという感情は無で、ただただ文字を編集する、時間から時間、パソコンに向かい作業をこなすという感じでした。
今の仕事は毎日が違った日々で、出逢うお客様も違えば季節で扱う商品も違います。
もともとお洋服が好きだったので、好きなものに囲まれて仕事ができるということはそれだけで気持ちが明るくなります。
お客様から直接「ありがとう」という言葉を聞けるので、やりがいがあります。
以前の会社ではクライアントへの対応は全て営業部の担当で、編集者自信がお客様の声を聞くことはありませんでした。
今では直接お客様と話ができたり、お客様の笑顔を直接見れるので、やりがいを感じることができて、仕事をしていて良かったなと思えます。
転職して想像と違ったことは、ファッション業界は華やかな職業に見えますが、意外と体力、精神力が必要だということです。
1日中ヒールで立ちっぱなし。商品が入った重たい段ボールを何個も持ち運び品出しをする。いろんなお客様に対応しないとけないので、言葉づかいや言動に逐一気を使わなければいけないので精神力も必要です。
ですがそれも含めて仕事の達成感として味わえます。
自分がしたいことを仕事にするのは幸せなこと!
別業種への転職はとても勇気がいることです。
今までの経歴、自分がやってきたことを捨て、新しいところに飛び込むのは不安もあります。
ですが、今までしてきたことは全て無駄にはなりません。
経験値として絶対に次の仕事でも役に立ちます。
転職理由は様々あると思いますが、自分がしたいこと、やりたいことを仕事にすることがどれだけ幸せなことか私は転職して知りました。
今の職種に満足していない方、物足りないと思っている方は転職して今以上の充実した日々をつかんでください。
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