自動車整備士を辞めたかったぺんしるさん（30歳・男性・大阪府）が転職した体験談です。
| 仕事内容 | 専業系自動車整備事業所の自動車整備士から生鮮食品卸売小売会社の営業に転職 |
|---|---|
| 年収 | 276万円から380万円にアップ |
養成学校で資格を取り自動車整備工場に就職！
高校を卒業後、養成学校で2級の自動車整備士の資格を取得してから、新卒扱いで地元の専業系自動車整備事業所(ごく一般的な自動車整備工場)に就職しました。
事業内容は自動車の整備や修理、そして車検です。
事故などで破損した車両の修理といった仕事もありましたが、そのような緊急整備はそれほど多くありませんでした。
安定して収益を上げ続けていた仕事が、点検整備、すなわち車検です。
車検は相場からするとかなり割高な料金設定だったのですが、地元の付き合いのある人たちを顧客として確保していたので、かなりの受注を得ていました。
社長以下従業員は5人前後の小さな工場でして、仕事自体はかなり確保できていたのですが、人手不足の感が強かったですね。
業界全体で給料が安い…転職するなら別の業種に
自動車整備士として10年余り勤め続けましたが、初任給からしてとても安く、そして毎年の昇給の幅もごくわずかだったことに、年々不満を募らせていました。
ほぼ毎日何かしら残業が発生しているにもかかわらず、残業手当も一切支給されません。
仕事でストレスが溜まれば、休みの日に遊びに行って解消したいところですが、遊びに行くお金の余裕もないのです。
社長や同僚との職場での人間関係はそれほど悪くなかったのですが、同世代の平均年収と比べても大きく劣る収入の少なさに我慢ならず、 30歳になるのを目途に辞めようと考えるようになりました。
せっかく取得した自動車整備士の資格でしたが、どこへ移っても業界全体で給料が安いことは知っていましたので、 転職するなら全く別の業種にしなければならないことは既定事項でした。
親戚から仕事を紹介してもらいスムーズに転職できた
転職を意識するようになってから、インターネット上の転職サイトを閲覧したり、一度だけはハローワークスにも足を運んでいい仕事がないか探しました。
しかし、結局のところ、親戚から今の仕事を紹介してもらえることになり、それらのサイトやハローワークスを利用することはありませんでした。
今の勤め先の社長が親戚の伯父の友人であり、ちょうど人手不足で社員を募集していたことから、とてもスムーズに転職することができました。
元々の自動車整備士としての給料が情けないほどに安かったので、あまり多くを求めるつもりはありませんでした。
正社員としての採用してもらえるならば、年収は最低300万円あれば十分だと考えていました。
これらの条件は、最初から転職先が提示した条件に十分合致していましたので、特に要望する必要もありませんでした。
10年余り勤めた会社、辞めることに後ろめたさを感じて
転職自体は、親戚の紹介を介してとてもスムーズに進んだので、あまり書くことはありません。
ただし、先に勤めていた自動車整備工場を辞める時の方が大変でした。
給料が低すぎたとは言え、社長の人柄自体はそれほど悪くなかったので、10年余りも世話になっていると、辞めることに後ろめたさを感じてしまいます。
実際、辞めることを伝えた時には社長や先輩からかなり引き留められました。
辞める理由を正直に言うのも気が引けたので、親戚から頼まれて転職するのだと言い訳をしました。
野菜や果物の卸売事業、直売所の営業部門に
転職先の会社では地元の農家から収穫した野菜や果物を集荷して回り、仲買人や小売業者へ販売する、市場のような卸売事業を中心に行っています。
ただし、一般消費者向けに直売所も開設しているため、小売事業者も兼ねていると言えます。
新鮮な地元の野菜や果物が並ぶため、直売所の運営はかなり好調で、売上が右肩上がりを続けています。
私は直売所の営業部門に回され、野菜や果物と一緒に販売する加工品の取り扱いを一任されています。
直接売場の管理や、顧客対応に当たる一方、商品を納入する生産業者への発注なども行っています。
最初は未経験であり、慣れない仕事に戸惑いましたが、丁寧に指導してもらったこともあり、今ではスムーズに仕事をこなせるようになっています。
多くのお客様に接し、感謝の言葉もいただいて
元々は親戚の伯父からの紹介で、今の勤め先の社長と伯父が友人同士であったことがきっかけです。
地元産品ブームで、卸売事業・小売事業共に好調で売り上げが伸び続けているのに対して、人手不足となっていたため、是非正社員として来て欲しいと強く誘われました。
ちょうど転職したいと考えていたところへ、好条件の誘いが来たのですから、迷う理由はありませんでした。
現在の仕事に転職するに当たって、自動車整備士の経験しかない自分が全く異なる業務に適応できるのかどうか、ものすごく不安でした。
しかし、実際に入社してみると丁寧に指導が行われ、必要な食品の知識も聞かなくても教えてくれる状況で、特にトラブルもなく仕事を覚えることができました。
また、実際に直売所という小売店の売場に立つことで、自動車整備士時代とは比較にならないほど多くのお客様に接し、欲しい商品の要望や、クレームなどの対応もこなさなければなりませんが、感謝の言葉も日常的にいただけるようになりよかったと思います。
少し残念だったのは、事業が拡大し続けていることで、前の職場と同様に人手不足になりがちだったことです。 ほぼ毎日残業が発生します。
もっとも、働いた分だけの残業手当てが支給されますので、この点においては前の職場よりかなりマシと言えるでしょう。
思い切って転職しなければ状況は改善されない！
今の仕事における待遇、収入や環境に不満を抱えている人は世の中にたくさんいると思います。
ですが、よりよい仕事につける保証がなく、なかなか転職に踏み切るだけの勇気を持てない方が多いでしょう。
しかし、思い切って転職しなければ状況は改善されません。
転職を検討して、悩み続けるだけでなく、行動に移さなければなりません。
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