コールセンター勤務を辞めたかったののさん(30歳・女性・東京都)が転職した体験談です。
仕事内容 | 大手運送会社のコールセンター勤務から保育園の保育補助に転職 |
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年収 | 200万円から190万円にダウン |
介護のため家から近い職場で働いた
もともとは運送会社の引っ越しに関する部署のコールセンターで一年働いていました。
その仕事を選んだ理由はなにかというと、ずばり家から近かったからです。
その当時、母の介護や飼い犬の介護もあり、家から近くてフレキシブルなスケジュールのその仕事場はよく合っていました。
仕事の内容としては、引っ越しを検討なさっているお客様が質問や引っ越しの手配の電話をかけてきてくださるので、それに対して丁寧に答えたりしました。
かかってくる中にはクレームなどもあるので、そういったときはメモに取りながらよくお客様のお話を聞いて問題の解決を考えたりするのも仕事の一つでしたね。
良かったことは、営業電話をかけなくてもすむということですね。
引っ越しをして職場が遠くなって…
転職活動をしようと思ったきっかけは、単純に引っ越しをして家からその仕事場所に向かうのに時間がかかるようになってしまったからです。
不満だったことといえば、人間関係でしょうか。
これもよくある話かもしれませんが、私が入社した当時に教えてくれていた先輩の一人が、私に対して態度が冷たく感じられて苦手に思っていました。
挨拶しても聞こえてないのか目も合わさず何もおっしゃらないので、これはもしや嫌われているのではないかと思い、その方とお話ししなければいけないときは居心地がよくありませんでした。
かといって、当時、人見知りで内向的だった私から仲良くなるように働きかけることも特にありませんでした。
コールセンターはお客様と電話で対話するのでひとりで作業できててしまうのでそれほど重要視することなく「まあいいか」と環境改善には取り組みませんでした。
どんな職場にも一人や二人は合わない人がいてもこれは自然なことなのかなと思います。
どんな環境でも自分がもう少し仲良くできるよう努力できるような人間だったら自然と結果はついてくるはずですものね。
子どもが好きだから保育園で働きたい!
どうやって転職したかというと、これもまた単純にネットで探しました。
子どもや動物が好きだったので、引っ越しを機に、これからは一生、好きなものに携わる仕事をしていきたいと思い、保育園を思いつきました。
なにも仕事に関する資格、保育士資格などはもっていなかったので「資格なし」でも応募できる「保育補助」を探していきました。
運よく妊娠で休職なさる先生がおられる保育園が見つかり、そこで契約社員として働くことになりました。
これまでは、条件として家から仕事場までの距離が短く通勤しやすいことを最重要視してきましたが、「保育」の仕事で教育方針などが自分と近いものを条件に探しました。
家から遠くてもいいし、給料が安くても実家住まいだったので耐えられますが、教育の方向性が違うと仕事をしていくうえで続けていけないぐらいつらいと思ったからです。
結局決まったところは家から一時間ほどの通勤時間の食育などに力を入れている保育園に決まりました。
多くの幼稚園や保育園に面接に行くのは大変だった
転職中に大変だったことといえば、多くの幼稚園や保育園に面接に行ったことです。
普通に考えて、面接というのは人から自分の働く力を判断されて「この人はいる」「このひとはいらない」と評価されるわけですからとてもストレスがかかります。
面接に行った幼稚園で授業を拝見させていただいたのですが、これがわたしとは全く違った教育論をお持ちの学校で見ているだけでとっても疲れてしまいました。
私はもっと自由な雰囲気の中、子供の興味や好奇心を助ける教育がしたかったからです。
保育補助として、子供たちが安全に遊べるように見守る
転職先の保育園での仕事内容は、「保育補助」でした。
保育園では保育士の先生の数が子供の数を考えると非常に少ないため、多くの保育補助の方が働いていらっしゃいました。
まず、保育園に着くと動きやすい汚れても大丈夫な洋服に着替えます。
朝は子供たちのご両親たちが彼らを出勤前に預けにいらっしゃるので、そこでなにかその日の体調などを聞いたり何かあれば替えの下着などを預かったりします。
その後、子供たちが安全に遊べるように気を配りながら見守ります。
お昼ごはんの準備では、アレルギーのある子たちのテーブルを分けたりして気をつけていました。
夕食の後はお昼寝の時間で、子供たちを寝かしつけながら、安全のため呼吸が止まっていないか定期的にチェックします。
子供たちが笑顔で待っているから毎日楽しい!
その保育園に決めた理由は何と言ってもその園の教育方針に賛成したからです。
今の時代、知ろうと思えば本やインターネットなどから簡単に情報を知ることができます。
知識を入れることよりも知識欲を邪魔しないよう伸ばしていくことが重要だと考えます。
転職してよかったことは、毎日子供たちが笑顔で待っているので出勤するのが楽しいということです。
前の職場では、今日は仕事行きたくないなとか、面倒くさいななどと思って勤務するのが億劫なこともたまにありました。
でも、今の職場では、子供が好きなので、一緒にいることでパワーを分けてもらっていたのだと思います。
あまり満足できなかったことは、契約社員なので働ける期間がきまっていることです。
想像と違ったことは、始める前は、保育士さんたちは大変でしんどいと聞くし、子供が好きだというだけでは続かず途中で嫌になってしまう可能性もあるのかしらと少し心配していたのですが、そういうことはなく、好きはエネルギーになるのだなということです。
仕事が終わった後は、子供たちの圧倒的な生命力を相手にしていた反動でぐったりするのですが、今日どうだった?と聞かれると楽しかった!といえます。
「好き」が含まれているなら頑張れる!
私のように引っ越しがきっかけなのか人間関係なのか条件なのかはわかりませんが、私からひとつアドバイスを送るとしたら、仕事に何か「好き」が含まれているなら頑張れるということです。
仕事は私たちが最も多くの時間を使っていく大事な人生の中の一部なので、なにか興味のあることにその時間を使っていけば笑顔が多く過ごせるのではないかと思います。
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