コールセンター勤務を辞めたかったC子さん(36歳・女性・北海道)が転職した体験談です。
仕事内容 | ヤマト運輸のコールセンターからミニコミ紙の編集に転職 |
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年収 | 150万円から240万円にアップ |
専業主婦はいまひとつ張り合いがない
大学卒業後、広告代理店に勤務していましたが、結婚、出産で退職、しばらく専業主婦をしていました。
元々、家の中でおとなしくしていられない性格で、出産後も子供と一緒に子育てサークルに参加したり、幼稚園時代は幼稚園の役員を引き受けたり、ママさんサークルで活動したりしていました。
そうした活動もそれなりにやりがいはありましたし、子供と一緒にいられるし楽しかったのですが、やはりいまひとつ張り合いがないというか、仕事をしたいという意識が日に日に大きくなっていきました。
夫も私が仕事をすることには全く反対はしませんでしたので、子供が小学生になったのをきっかけに仕事探しを始めました。
まずは家の近所でパート勤務を探していて、休みの希望の融通がきくヤマト運輸のコールセンターに決めました。
来る日も来る日も電話の応対…
電話オペレーターの仕事は、それまで経験がなく、時間や日数など勤務の条件だけで決めて、面接に行ったところ採用されました。
初めてのことだらけで、戸惑うことも多く、また電話対応だと相手の顔が見えないのでもどかしいこともありました。
私はクレーム対応の仕事はあまりなく、集荷や再配達の受付、問い合わせなどが主でしたが、ひっきりなしにかかってくる電話と格闘しました。
次第に慣れてきて、仕事の流れもわかってきましたが、来る日も来る日も電話の応対で、毎日の仕事が単調に感じるようになってきました。
専業主婦からの社会復帰というかリハビリの感覚で働き始めましたが、もっと手ごたえのある仕事がしたいと思いはじめ、転職することに決めました。
主婦目線と広告代理店での経験を活かせる編集スタッフに
出産前まで勤めていた広告代理店の同僚で今でも付き合いのある友人を通して、地元の生活情報を載せているミニコミ紙で編集スタッフを探していると教えてもらいました。
主婦の目線が欲しいらしく、また、取材や執筆、紙面作りなどの仕事は、経験がないわけではないのでとても興味がわきました。
しかし、編集の仕事は残業も多く、締め切り前は修羅場になると想像できたので、正社員は無理ではないかと応募は躊躇しましたが、とりあえず話だけでも聞いてみました。
仕事の内容や勤務時間などは、やはり予想通りでした。
締め切り前などは特になかなかの激務なので、子供が小学生のうちは、正社員は難しいため、準社員という位置付けで採用していただきました。
子供が小学生なので、残業は難しいということを伝えました。
近くに私の実家があり、母が子供の面倒などいろいろと協力してくれると言ってくれていたのですが、母には母の生活があるので、やはりなるべく頼ることはしたくなかったのです。
子育て中のため、正社員にはこだわらず仕事内容で探した
初めはフルタイムで正社員で働くことを希望していました。
パートでもダメなわけではなかったのですが、長い目で考えると正社員として勤めるに越したことはないと考えていたのです。
しかし、現実的には子供を優先することが多く、それを言い訳にすることもしたくなかったので、正社員にはこだわらず、仕事内容で探すことにしました。
求人雑誌やネットの求人サイトも活用しましたが、最終的には人脈というか、以前の勤務先の同僚の紹介という形になりました。
電話での取材や応対では、前職の経験が役立った!
地元の生活情報を伝えるミニコミ紙の編集の仕事についています。
大手ではないので、編集とは言っても、取材や原稿執筆以外にも、電話応対、来客応対などもやります。
電話応対は、ヤマト運輸のコールセンターで働いていた経験が大いに役に立っていて、言葉遣いや言い回しなど誉められています。
ミニコミ紙ができるまで、まずはその号の特集やタイムリーな話題などのセレクトからはじまり、校了日に向けて、取材、原稿執筆、紙面作りをします。
取材は、カメラを持って先方を訪ねることもあれば、電話のみで済むこともあります。
ここでもコールセンターでの経験が活きています。
取材した内容が正確に読者に伝わるようパソコンで原稿を執筆します。
デスクのチェックを受け、推敲を重ね完成します。
読者の反応がモチベーションに!
地元の生活に密着したミニコミ紙であり、読者との距離が近いと感じ、そこが魅力的だったからです。
グルメ情報やコンサート情報、地域のイベントや講演会など、幅広い年代の読者の方が楽しめる紙面作りに共感しました。
よかったことは、自分の書いた記事を読者の方が読んでくれて、毎日の生活に役立ててくれていると実感できることです。
メールやハガキなどで反応があると、素直に嬉しいですし、モチベーションも上がります。
批判的な反応もありますが、謙虚に受け止め、次へのステップへするべく、ありがたく受けとるようにしています。
あまり満足できなかったことや想像と違ったことは、細かいことはちょこちょこありますが、ギャップが大きすぎてどうしたらいいのかわからないというようなことはありません。
校了前は、カリカリするスタッフもいますし、意見のぶつかりあいもよくあります。
そうしたことは気になりませんが、やはり残業できないことは、自分としてはモヤモヤします。
残業するのがいいとは思いませんが、いいものを作ろうとするとそうなってしまうこともあります。
その分を家に持ち帰り、パソコンに向かうこともあります。
思いきってやってみて!どんな経験も糧になる
迷ったら、行動するのが一番です。
頭の中で、あれこれ考えて、どうしようと思い悩む暇があるのなら、躊躇せずに飛び込んでみるのがいいと思います。
チャンスがあれば、思いきってやってみると、どんな経験も糧になると思います。
流れに身を任せるのも、自分で切り開くのも、タイミングは色々ですが、新しいことを始めると世界が開けると思います。
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