ボーイを辞めたかったmakotoさん(32歳・男性・宮城県)が転職した体験談です。
仕事内容 | 宮城県仙台市のMIXバーのボーイから通信業の接客営業に転職 |
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年収 | 130万円から200万円前後にアップ |
メイン業以外に接客もしていたボーイ時代
私はMIXバーのボーイとして働いていました。
ボーイと言っても基本毎日出勤するボーイは私のみです。
MIXバーとは女性、ニューハーフさんがお客様の接待をするスナックのことです。
開店準備から閉店作業まで行います。開店時は発注や掃除、お店のセッティング、閉店時は洗い物や売り上げの確認、ごみ捨てです。通常ボーイといえばキャストのフォローがメインですが、私はちょっと特殊でキャストやお客様のドリンクを作るだけでなく、自分のキャラクターのせいか接客もさせられました。
カウンター業務がメインですが、お客様に呼ばれればボックス席につきながら、カウンターも見ながらと一番バタバタしていたと思います。個人経営のお店で、約一年半ほど働きました。
拘束時間と減給でストレスの限界
働き始めた当初から辞めたいとは思っていました。
実は転職活動に失敗し、なんとか知人に雇ってもらったのですが、当初は聞いていた給料通りだったのですが、どんどん給料が減っていきました。
またサービス残業が多く、開店作業や閉店作業は給与に含まれません。
特に閉店時は酔ったキャストやオーナーなどがなかなか帰してくれず、ムダな時間を過ごす機会が多かったです。暇な日は早く閉めることもあります。もちろんその分給料は減るので大変不安定でした。また閉店時間を設けているのに混んでいる時はオーナー判断で勝手に営業を伸ばすことも頻繁でした。
本格的に退職を決意したのは女の子の時給が上がったことでした。掛け持ちだったようなので、週一しか入っていませんでしたが時給が私よりもかなり高かったんです。
一番拘束時間も長く、接客までさせられている私の給料は下がり続けることにストレスの限界を感じました。
保証がないアルバイトは絶対に嫌だった
正直当時の給与では生活がやっとでした。家賃等必ず発生する金額をすべて払うと手元には2万円ほどしかありませんでした。
貯金は出来ませんし、すぐ仕事が決まる確証もありませんでした。その為私は一度生活保護の申請をしました。申請時点で最低生活費用を下回っていたので、国から少しお金が出ました。タイミングを見て、退店する旨を伝えました。
ハローワークやインターネットで主に求人を探していたのですが全く定職に付けず、保証がないアルバイトは絶対に嫌だったので派遣会社に登録し、仕事先を紹介してもらいました。
当初は腰を据えて働くことが出来るか、生活できる金額の給与が出るか、仕事上キャリアアップが出来そうか、この三点に絞っていて職種はこだわりはありませんでした。
しかしあまりにも内定がもらえないため、早く生活保護から抜け出したくて、生活できる給与だけに希望を絞り、現在の職場にいます。
持病が転職の障害になったかも…?
転職活動中一番大変だったのは土日祝休みの会社が多いことです。
私には持病があり毎日飲んでいる薬があります。最低でも月に一度診察、しかも平日に通院が必要なのですが、それが落とされたことに関係しているかはわかりませんが、面接時に渋い顔をされたことが多かったです。
約一年ほど転職活動をしていたのですが、目立った学歴や資格もなく、しかも30代なので面接すら受けさせてもらえない会社がほとんどでした。現在地方都市に住んでおり、ある程度求人はあるはずなのに、かなり飽和状態になり、常に危機感を感じていました。
携帯電話会社に転職できた
現在は携帯電話会社で働いています。携帯ショップでもお客様対応がメインです。料金の支払いや登録情報の変更はもちろん、携帯電話の販売も行います。現在は商材が携帯電話だけではなく、インターネットの光ですとかタブレットやスマートホンのアクセサリーなど多岐にわたっています。
携帯電話以外の商材はお客様側から欲しいと言われることは稀なので、販売のトークスキルでこちらから提案営業しなければいけません。
また携帯電話ショップでは故障の受付もしております。故障の受付には販売とは違った知識やスキルが求められます。
試験があり、合格すればだれでも受付できる権利は持てるのですが、結局現場で対応するのはいわゆるベテランさんと呼ばれる人たちです。
生活改善に増給!転職は良いことだらけ
実は私は携帯電話業界の経験者です。店長を務めたことがあるので、ある意味即戦力なので、その業界への再就職は容易だったと思います。向こうからオファーがあるくらいでしたから。しかしその業界に戻りたくなく、以前退職したのですが、結局生活が不安になり、同じ場所に戻ってしまいました。
転職してよかったことですが、まずライフスタイルが夜型から昼型に変わったことです。以前は完全に夜型だったので明るい時に寝ていました。慣れもありますが、夜型は私には合わないようで、体調を崩すことが多々ありました。
また給与が増えて、やっと自立した生活ができたことも良かったことです。生活保護はある意味楽ですが、自由が少なく、決して余裕がある生活が送れるわけではありません。そういった貧困生活を送っていたので、現在の給与からは貯金も出来ています。
逆に残念なことは現場の若年化です。それは以前私が退職した理由でもあるのですが、現場は20代がメイン、直属の上司である店長も年下です。経験者だという事で変な気も使われてしまい、明らかに扱いにくい感じがヒシヒシ感じます。もともとキャリアアップの道がかなり狭い業界なので、その相変わらずぶりに呆れながら、仕方なく働いています。
保険の保証がないのは相当なリスク
私のようにボーイ兼キャストで働いている方はいないでしょうし、仮にボーイだとしても私のように手取りが10万ちょっとだという方も少ないと思います。
ボーイの方にも女の子にも言えるのですが、水商売はずっとできる仕事ではありません。自分の賞味期限があり、自分の店を出すくらいの気持ちでなければ続ける意味もないと私は思います。
また保険関係の保証が一切無いのも人生を歩むうえでは相当なリスクです。
ある程度収入があるのであれば、出来る限り貯金をして、何かあったときのために備えておきましょう。
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